テレビで時代劇なんか見ていると必ず私がケチを付けるので一緒に見ている人はうるさくて堪らないらしい。（笑）
「ここで立ち回りを一発やってからでないと奉行所の面々は登場してこないんだよな。わざわざ主人公に一人で戦わせておいて、敵がほとんどやられてからやっと登場なんておかしいだろ。最初から登場してれば一人で戦う危険はないのに。大体おかしいじゃないの。こんなにぐるりと敵に取り囲まれて十手一つで刀を持っている侍連中にたかが目明かしの腕で勝てるはずがないじゃないか。そこへ行くと池波正太郎なんかはちゃんと「鬼平犯科帳」なんかでぐるりと敵に囲まれた時はどんなに鬼平が腕が立とうと覚悟を決めて戦う姿が描かれているよ」
とまあ私が時代劇を見る度にこんな様なことを言うものだから、一緒に見ている人は
「ウルサイ！ 人が面白がって見ているのに横合いからぐちゃぐちゃ言う言うんじゃねえ。第一アンタがグタグタ言うからちっとも台詞が聞こえねえよ。ったく、時代劇を見るといつもこうなんだから。いい加減にせえよ」
と手厳しく怒られる。（笑）
まあ、時代劇の嘘は無けりゃドラマが成立しないんだから、そのまま見過ごせばいいんだけど、どうも困った性分だねえ。（笑）なまじ時代小説なんか沢山読んでいるから、困った知恵が付いてしまった。はい、私すかんぴんは時代劇を見る時は口にファスナーを致します。
