朝方一時為替相場が1ドル145円になりそうになったら財務大臣の方から「市場であらゆる手段を排除することなしにやるべきことをやる」との発言で143円台になったが、果たして政府はホントに介入する気が有るのだろうか。
これまでもそんなような発言をしてきて介入した例しがない。介入する気が有ったらさっさと今朝なんか介入していていいはずだ。それが介入しなかったのはそう発言すれば一時的に円安に誘導出来ると思ったからで有ろう。
だが各国の投資家はそんなに甘くない。オオカミ少年のようにたびたび「やる」「やる」と言っても実際にやらなければ見透かされて今後も円は売られるだろう。何度もこの覧で言ってきているが、円安になれば輸入品が高くなり、生活を圧迫する。
2013年4月に私がスペインへ旅行した時は確か円は1ドル94円台だった。それが今では144円台にまでなっている。つまり10年も立たないうちに50円もの円安になっている。これは日本が貧乏になった事の証である。つまりは2013年は今の65%程度のお金で海外旅行出来たのに今じゃ出来ない。ずるずると円安になるを任せてほったらかしていた財務省や日銀の責任は重い。
給料が上がらないどころか9年前と比べて円の価値は65%程度になっているのだから、生活が苦しくなるのは当たり前である。加えて消費税は倍になっているのだ。よくこれで昔のように一揆が起きないのが不思議なくらいである。
恐らくまた口先だけの「あらゆる手段を講じる」発言が続けば為替市場は一気に150円台の局面を迎えるだろう。国民をこれ以上貧乏にしてどうしようというのか。何も出来ないお役人は何度でも言おう。即刻退陣して貰いたい。