茨城のフーさんの所へ行って作って戴いたフィールド型ドライバーとホーンを持って来て、早速セッティングに及んだ。その前に今のドライバー、ホーンを片付けなければならない。これも結構重いんだよね。さて、何とか強引に片付けたと。このスピーカーボックスの上に新しいドライバー、ホーンを乗せる訳だけれど、スピーカーの天板が傷つくと悪いから買って来たベニヤ合板をスピーカーの天板サイズに切って乗せた。こうすりゃいくら傷ついても安心だ。
新しいホーンは総重量50K。これをスピーカーの上に上げるなんてとてもじゃないが出来ませんよ。おまけにちょいと持ちづらい形状をしているから尚更だ。まあ、分解して持ってきてあるから、そのパーツをスピーカーボックスの上に上げてそこで組み立てようという寸法だ。そのパーツの中でも銅合金製のホーン部分が特に重い。まず、これをエイ、ヤッと根性で上げて、それから組み立てに取りかかる。
予定ではホーンとスピーカーボックスの間に支えを入れ、その隙間にトゥイターをセッティングする予定だったが、ホーンが余りに重く、とてもじゃないがそんな事は不可能と悟った。やっぱり何事も予定通りには行かないよね。そこでトゥイターは第二の策、ホーンの中に入れてしまう策を取った。まあ、これだと中域と高域の音源がほぼ同軸上に並ぶから、ある意味この方がいいんだけどね。ただ余り見栄えが宜しくないと言う訳です、ハイ。
まあ、何はともあれドライバーをホーンにセッティング。ところがホーンスロートのドライバー取り付け部の穴数が右と左で違う。片方は8個穴が空いているが、もう片方はドライバーと同じ4個しか空いてない。まあ、取り付けられりゃ何でもいいんだけど。
ところが片方はスムーズに入ったが、もう片方が中々決まらない。3個まではボルトが上手く入っていたのに最後の1本が後もうチョイの所で最後まで入らない。まあ、ネジが固い事は良く有るので、少し強めに締めていったら、ありゃあ、ねじ切れてしまった。そ、そんなあ。エーイ、この根性無しめ。う~む、ちょっと強引に行き過ぎたかな。やはりこういう時は押しても駄目なら引いてみなで無理しちゃあかんですなあ。
ままよ、やってしまった事を悔やんでもしょうがない。まあ3本をしっかり締めてあるからガタツキは無い。ガスケットも付いてるから大丈夫だろう。(おっちょこちょい且ついい加減な奴)さて折角取り付けたんだから、ここまで来て鳴らさない手はない。励磁電源を接続し早速試聴。
おお、いい音だベ。う~む、音が非常に静かだ。それにキツさが全然無い。カールホーンのせいか中低域は以前より伸びているようだ。ただ中域の音の張り出しは以前使っていたガウモントより無い。まあ、この辺はまだ振動板がこなれていないから十分に動き切れていないのだろう。ガウモントを持って来た時も最初はそうだった。余りに音が大人しくて、こりゃあクラシック向きかなと思った物だ。
恐らくこの分だとエージングには一ヶ月以上かかるだろう。下手をすると年内くらいは辛抱しなければならないかも知れない。まあ、それはとっくに覚悟をしている。いい音はそんなに簡単に手に入るものではない。じっくりとウィスキーが熟成するが如く音楽信号を入れながら良くなるのを待つしか無い。
それでも最初からこれだけの音が出るのだから流石375ドライバーのフィールド型である。さて大分見た目が以前とは変わった。大抵の方は以前のマルチセルラホーンの方がお好きだろうが、私はカールホーンの音が好きだから、決して今の姿も嫌いではない。それに毎日眺めていれば嫌でも馴染みますよ。(笑)
何とか音出し出来ました。
こちらは以前のホーン。