うちの町内の来年度の春祭りは今日の会議で結局やるにしても有志のみで行うことになった。まあ、この3年間コロナ禍と神輿の担ぎ手がいないという理由で行われてこなかったが、私は理由はそれだけではないだろう、そもそも祭りに強制的に役員や班長が刈り出されるのが嫌なのではないかと若手の班長さん達に問いただしたら案の定そうだった。
つまり自分たちだって色々と忙しいのに無理に町内行事を手伝わされるのはおかしいのではないかという考えだ。分からなくもない。例えば夏祭りなどは参加型であって参加したくない人は参加しなくとも良いのに、春祭りは何で刈り出されなくてはならないのかというわけだ。
元々は当町内は色んな所から来た人が集まって出来た所謂寄り合い団地だ。隣は何をする人ぞではなく、お互いをよく知り親睦を深める為に始めた行事だったが、今の世代の人達と我々世代との考え方のギャップは必ずしも小さくない。今の人達は町内や職場で交流するよりも仲の良い自分たちのグループで交流したいという考えなのだ。
もうこれは今更何を言っても溝は埋まるまい。確かに強制的に祭りに参加させてもやる気の無い人が加わっているのだから祭りの気勢は上がるまい。そこで私は来年度は祭り実行委員会なる物を作り、祭りをやりたい者だけですることを提案した。無論余り若手の参加は望めないから神輿は出さず、代わりに副会長が提案した方法でやろうかと考えている。
果たして賛同して祭りが出来るかどうかは来年になってみないと分からないが、今のうちに十分根回しをして開催に漕ぎ着けたいと思っている。それにしてもこんな事に固執している我々世代はやはり古い考え方なのかねえ。
