すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

追悼コンサート

 昨年亡くなった柏崎の「ジャズライヴを聴く会」の創始者Iさんの追悼コンサートがどうやらこの4月に行われることが決まったようだ。山下洋輔を初めとするそうそうたるメンバーが3組程演奏してくれる。

 

 当初はこんなど派手にやるつもりは無かったのにいつの間にかミュージシャン主導になり大がかりになったようだ。私なんかへそ曲がりだから大がかりになった途端余り協力する気は失せた。昔の会のメンバーか集まり、行ったライヴの音楽を掛けながらひっそりと偲ぶか、お客を集めるにしてもこちら側主導でやり、ミュージシャンは一組程度で十分だったと思う。

 

 悪く言えばミュージシャン側が追悼の名を借りて金稼ぎに来ているのではないかと穿った見方さえしてしまう。私に言わせれば追悼公演ならば出演料なんぞロハにしてくれてもいいくらいだと思う。それを出演者の側からギャラはこれくらいね等と言われたら思わず?となってしまう。

 

 確かにメンバーはいいがIさんを偲ぶという当初の目的から何かどんどん外れてしまっているような気がする。寧ろメンバーそろい踏みの演奏を聞きたいというのに関心が言っているようだ。そして主催者側はこれをもって「ジャズライヴを聴く会」の発展的解消にしたいようなのだ。

 

 まあ彼女がやっていた薬屋さんを引き継いだ息子さんはジャズに興味があるわけでないからお店の二階に作ったライヴ会場を使い、Iさんの意思を引き継ぐ気は無さそうだから尚更だ。しかし私は今回のライヴをもって終わりとするのではなく、折角彼女が根付かせたライヴの芽を摘んでしまっていいのかと思う。せめて細々とでもいいから続ける方向を見いだせなかったものか。

 

 本来なら追悼コンサートを一つの契機としてそんなことを考えられなかったかと思う。私は大がかりな追悼公演が決まってしまってから何か冷めてしまって、今やその日が来ても聞きに行く気になれない。自宅で一人自分たちが開催した当時の音源を聞いて彼女を偲ぶことにしよう。