すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

買えんなあ

 ヨーさんのお店に出入りしているお客さんからお借りしたオーディオ雑誌「アナログ」を久し振りに見た。中古本では有ったが令和3年の発行で有るからそんなに古くは無い。だから大いに最近のオーディオ製品の事が分かる。

 

 さて中身を見るとそのオーディオ製品の高級部門は私がオーディオ雑誌を読んでいた70~80年代とは丸っきり違っていてあの頃は100万円以上する機械はごく希で、それこそ本当のハイ・エンドな製品だった。ところが今は100万円台なんてのはざらで高い製品になると1千万円以上の物が有る。こんなの買う人いるのかいなと思わず首を傾げたくなるが、それにしても高くなったなあと感心する。

 

 もうちょっとした物でも何十万円は当たり前で所謂ゴーキュウパー(59,800円)なんて製品は何処にも見当たらない。一体あの頃から比べると物価は何倍になっただろうか3倍になったか? いやいやこの低成長時代にいくら何でもそんなにはなってない筈だ。それなのにオーディオ製品の価格は10倍くらいにまで跳ね上がっている。

 

 これはどうしたことか。つまりはオーディオ人気が下火になって売れなくなった為、製品のロット数が少なくなり、必然的に価格が高騰したのだろう。またローコスト製品を作っていたのでは利益が上がらなくなった為、高級志向に走った事も上げられるだろう。

 

 いずれにしてもこれから新たにオーディオを始めようとする者にとっては新製品を買う事はとてつもなく高いハードルになった。40年ほど前は高校入学にオーディオセットを買って貰えるくらいの価格だったのに、今ではとてもそうは行くまい。オーディオをやっている者としては寂しい限りだが、昨今はCDの売れ行きも芳しくないそうだから音楽業界その物が景気が落ち込んでいるだろう。

 

 僅かに残った音楽好きな若者が新たにオーディオ新製品なんてとてもじゃないが買えるものではない。勢いネット-オークションで昔の名器とは言わなくてもそこそこの製品を中古で手に入れるしかなくなった。

 

 とすると先のようなオーディオ雑誌は一体誰の為に有るのかと思ってしまう。まあ、100万、200万の品物を平気で買えるお金持ちと言う事になるでしょうな。まあ、いずれにしてもこの雑誌に登場してくる製品は私には縁が無い物と悟りました。(笑)そして熟々昔が懐かしいと感じた次第でございます。(笑)