以前ヨーさんの所へ寄った時、古いオペアンプを使ったプリンプの音を聴かせて貰ったが、それが殊の外良かった。新しいオペアンプを使った物より音が落ち着いていて断然こちらがいいので有る。ヨーさんの話だと周波数レンジなどは新しい方が広いというのだが、何の、狭さなんぞは全然感じない。音抜けが良く、静かである。丸っきり私の好みでは無いか。
そこでこの度入院する間にその古いオペアンプに替えてくれないかと頼んで置いた。そして本日ミーさんが私の所に来る前にヨーさんの所へ寄って持って来てくれた。私が車をまだ運転出来ないことを知って運んでくれたのである。しかもお見舞いまで持って来てくれて。ああ、今日は大安吉日じゃあ。(笑)
ミーさんは既に替えて貰って良い音になっている。果たしてうちはどうか? 早速繋いで音出ししてみるとミーさんも私も「ああ、よくなったなあ」と思わず声が出た。同じカートリッジでこうも違うか? 今迄は少し高域がちょっとケバかったのだが、暴れが無くなったというのか、落ち着いた抜けの良い音で、まるでMCカートリッジを使っているかの様だった。
まあ、これだけ良いと今迄使っていたデンオンの103などは出番が無くなってしまう。色気や艶は103では出ていなかっただけにこのエラックのMMカートリッジを当分使って行くことになりそうだ。
所で今度はメインのスピーカーで鳴らしてみようと言うことになったが、どう言う訳か切り替えスイッチが上手く作動しなかったので直接改良して貰ったMM用プリをチェロのプリのAUXに入れて作動させた。結果はさっき鳴らしたパイオニアのスピーカーより低域がもこもこしてしまい駄目。恐らく古いオペアンプは以前の新しいオペアンプより中、低域寄りなのだろう。だからバランスが崩れてしまった訳だ。
ミーさんが帰った後、早速チャンデバで調整。はい、見事復活です。メインスピーカーも良くなりました当然と言えば当然ですが。(笑)こうなるとチェロのプリは使わなくてもいいなと思い、切り替えスイッチを外してヨーさん作製のプリを常時使うようにしたら、あら、ハムが聞こえる。さっきまで全然聞こえなかったのに。アースをあちこち確かめてはいるのだが、中々原因が分からない。まあ、いいや、いずれ何とかなるだろう。
とにかく古いオペアンプが僅か70円だった事も有って、ヨーさんは部品屋さんで残り全部を買い占めたそうな。(笑) 全くオーディオというのは確かに金が物言うが、必ずしもそれが絶対にそうでもないことを今回の件は如実に示しますな。(笑)