コマーシャルで頻繁に流されているせいか英会話を勉強している人にとって「スピードラーニング」という教材は興味を引きつけるものがあるらしく、使ってみたいという人が多い。だがどんな優れた教材であろうと使う人の熱意がなければ無駄になる。英会話上達の秘訣は何より本人の熱意なのである。だからどんな教材を使おうと熱意さえあれば必ず上達する。反対に熱意がなければどんな教材を持って来ても上達はおぼつかない。私もスピードラーニングは聴いた事があるが別にどうって事はない教材だった。ＮＨＫのラジオ英語会話を毎日聴いていた方が遙に勉強になるし、安上がりである。大体英語の基礎がわからずして聞き流すだけでどうして話せるようになるのだろうか？英会話は読む、聴く、話すを繰り返してどうにかなるもので聴くだけでＯＫなんてのは有り得ない。結局は飲むヒアルロン酸なんかと同じでＣＭに踊らされて高い買い物をするだけとなる。ここで注意して戴きたいのは私は何もスピードラーニングが駄目な教材と言っている訳ではない。活用の仕方によっては十分使える。ただＣＭで紹介しているような訳には行くまいと言っているだけだ。くれぐれも過大な期待はなさらないように。語学は毎日の地道な努力の積み重ねと熱意によるものだと思う。
私も二十歳代は熱心に英語を勉強した。お陰で今は何とか片言くらいなら話せる。重ねて言う。語学上達の秘訣は「熱くなること」だと。高価な英会話教材は今昔を問わず英語が話せるようになりたいと思う消費者心理を突いたもので、売る側は買い手が話せるようになろうと話せなるようにはならなくとも責任はないし、またその心配をする必要もないのである。要は売れてくれればいいのだ。皆様、くれぐれも甘い夢は見ないように。老婆心まで。
