すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

地震の日の登山

 今日は近県も良いお天気になりそうなので急遽思い立って山登りに出かけた。日帰りなのでそんなに遠くの山にはせず志賀高原の赤石山に決めた。涼しい所がいいだろうと思い2000mクラスの山にした。余り本などでは紹介されない山だがホームページなどを見ると中々良さそうだ。朝5時半に自宅を出発。駐車場を7時20分にスタート。林道を大沼まで歩く。

林道は車止めのゲートがあるので歩かなければならない

林道はほとんど水平歩きだが登山口のある大沼レストハウスまでは5kmほどを歩かなければならない。花はゴゼンタチバナやアヤメ、ミズホウズキ、トリアシショウマ、マイヅルソウオダマキカタバミウラジロヨウラク、イチヤクソウ、ハクサンチドリ等が咲いていた。

ハクサンチドリ。群生していたのはゴゼンタチバナマイヅルソウ位で後はポツンポツンとあるだけ。

 
さて漸く大沼の端に着いた。着いた時は小さい沼だなと思ったのだがそれが大間違いだと後で気付かされる事になる。

エメラルドグリーンの水面の大沼

沼のほとりの道に沿って歩くと大沼は結構大きい事がわかった。深さはどれ位かな?

10分程歩くと大沼湖畔のレストハウスに着く。ここは四十八池方面との分岐点でもある。ここでトイレに行きたくなったので用を足す。やっぱり出す物は出さんとの〜。

簡易水洗の綺麗で立派なトイレ

帰りは大勢のハイカーや家族連れで賑わっていた大沼湖畔

さてここから本格的な登山開始となる。少し行くと丸太で組んだ急登の階段が現れる。今迄が全くの水平歩きだったからこれは応える。行けども行けども急登は続く。樹林帯の中なので展望は全く得られない。そんな中目指す赤石山と思われる山がちらっと見えた。あら〜、まだまだ先なのね。樹林帯で風は来ないしアッチェの〜。ま、でも下界よりはまだましか。

いきなり急登。この先も続き、また道もぐちゃぐちゃした所があり、まとわりつく虫に悩まされる。

どうも目指す山がどれかはっきりしなかったのだが、ここへ来てこれではないかと思う。

鉢山や四十八池方面への分岐点に来る。帰りにそちらへ回ろうかと思ったが時間がどれ位掛るかわからないので止めた。花はエンレイソウツマトリソウ、サラサドウダン、ヒメコイワカガミなどが有ったが、相変わらず数は少ない。

分岐点

ツマトリソウ

頂上近くになって突如樹林帯を抜けた。すると景色は一変。眼下は深い碧色を湛えた大沼。目を上方に転ずれば遠くには雲海に浮かぶ北アルプス。更に右手には妙高連山。近くには志賀高原笠ヶ岳などがくっきりと見える。それが山頂直下の岩壁と絶妙のコントラストを成し、今迄のつらい樹林帯の登りを忘れさせてくれる。

突如視界が開ける。眼下には大沼が、雲海の中には北アルプスが。

頂上の岩頭

旧頂上は登山道上にあり雑木に囲まれ展望は無い。そのまま行けば寺小屋峰を越え岩菅山に至る。新しい頂上は岩頭のてっぺんで眺望はすこぶる良いが、私のような高所恐怖症の者にとっては甚だ居心地が良くない。定員は一名様のみだ。頂上からは以前登った岩菅山の雄大な姿も見て取れた。頂上直下の岩場で昼食を取り、下界の暑さを忘れて暫しの別世界を楽しんだ。汗をかいていたのもすっかり乾きこのままこうしていたい気分だったがそうも行かぬ。下山開始。帰りはあっという間にレストハウスまで帰って来た。大沼湖畔は朝はいなかった大勢のハイカー達で賑わっていた。上林温泉近くの日帰り温泉で汗を流し帰宅したが、テレビで今日が中越沖地震の発生した日だと知ってビックリ。すっかり忘れていた。そう言えば5年前の今日は唐松岳に登っていて地震の知らせを友達から聞いたんだったなと思い出した。それを思うに付けてまた同じ日に登る自身の脳天気さ加減と月日の経つのが早い事を痛感するのでありました。

頂上。風の強い日は怖いだろうね。

頂上からは展望が良く岩菅山も見えた