柏粼弁編
未明の4時半頃あっぱんじょに起きて行って外を見てみっと雪は積もってねー。この分だと除雪車は来ねようだから、ゆっくり朝寝が出来ると思ってまたベッドに潜り込んだ。すると間もなく除雪車が地響き立ててやって来たねっか。
「あ?何で除雪車が今日くんだ?この前あんげに降った時は来ねかったくせに。このあっぱたれめ!寝ーらんねねっか。」
さあそいから除雪車は丁度おらちの前辺りからちょっと下の辺りまでを行ったり来たりしてうるせーのなんの。
「うっせどー!ちゃちゃっとやってとっととけーれ。」
1時間近く除雪車はガーガーやっていた。駄目だこてー、こんがにうっせきゃあ。寝ーられる訳ねーこて。おら、完全に目ぇが覚めた。
そいでも粘ってベッドの中でもそもそしていたども周りが明るなってきたすけ、しょーがねーすけ起きた。外に出て見っと除雪車がいっぺこと雪置いていってるねっか。
「ンナロー!うっせばっかでねーてこんげに雪配達していってはーげくらしい野郎だ。あー、業(ごう)が煮る」
車で固めた雪置いてったすけ雪が重てえ。だーすけ雪どけんのに40分もかかったど。腰が痛なったねっか。どーしてくれんだ。だども道はひーろなったみてだすけ、まあ許してやっか。ただ雪が降らん時来ねで、いっぺこと降った時来てもっと上手にほげていけば、こんがに業が煮えねんだこて。まあ、明日からは気温が上がるみてだすけ、当分除雪車はこねろ。いい塩梅だ。ゆっくり朝寝が出来っどー!
標準語編
未明の4時半頃トイレに起きて行って外を見ると雪は積もってっていない。この分だと除雪車は来ないようだから、ゆっくり朝寝が出来ると思ってまたベッドに潜り込んだ。すると間もなく除雪車が地響き立ててやって来たではないか。
「あ?何で除雪車が今日来るんだ?この前あんなに降った時は来なかったくせに。このウンコたれめ!寝られないじゃないか。」
さあそれから除雪車は丁度我家の前辺りからちょっと下の辺りまでを行ったり来たりしてうるさいのなんの。
「うるさいぞー!ちゃちゃっとやってとっとと帰れ。」
1時間近く除雪車はガーガーやっていた。駄目だ、こんなにうるさければ。寝られる訳がない。私は完全に目が覚めた。
それでも粘ってベッドの中でもそもそしていたけれど周りが明るくなってきたので、しょうがないから起きた。外に出て見ると除雪車が沢山雪を置いていってるではないか。
「ンナロー!うるさいばかりじゃ無くこんなに雪を配達していって憎たらしい野郎だ。あー、頭に来る。」
車で固めた雪を置い行ったから雪が重たい。だから雪をどけるのに40分もかかった。腰が痛くなったじゃないか。どうしてくれるんだ。だけど道は広くなったみたいだから、まあ許してやるか。ただ雪が降らない時来ないで、たくさん降った時来てもっと上手に堀広げて行けば、頭に来ないのだ。まあ、明日からは気温が上がるみたいだから、当分除雪車は来ないだろう。いい塩梅だ。ゆっくり朝寝が出来るぞー!
以上趣向を変えまして本日は二カ国語でお届け致しました。田舎弁丸出しでちょいとしょーしっかった(笑止い――恥ずかしい)けれどね。それにしても方言というのは、喋っている時は楽だけれど、ワープロで打つと疲れるなあ。
ご愛読感謝致します。お疲れ様でした。