税金の確定申告の時期になった。仕事をしている時は申告は随分煩わしいものだったが、今は収入がほとんど無いので気楽である。以前は眠い目をこすりながら書類と格闘したものである。何が楽になったかというと毎日の帳簿つけから解放された事だ。これに尽きる。何しろ毎晩これが終わらなければ夕飯には出来なかったのだ。仕事が遅くなった時などは夕飯が9時を過ぎる事が良くあった。なら夕飯の後で帳簿を付ければいいではないかと言う事になるのだが、それでは仕事の疲れと腹がふくれたのが手伝って睡魔に襲われて帳簿づけどころではない。毎日こんな生活をしていたからほとんど夜はテレビを見る閑が無かった。それにひきかえ今は時間がたっぷり有る。まあこれが本当の人間らしい生活というものだろう。馬車馬の如く働いてがっぽり税金を取られ、何の為に働いているのかと懐疑的になったあの頃にはもう戻りたくない。商売というものは傍で見ているより大変なんですよ。確定申告は今年も早く済ませて楽になろうっと。
