1年振り位か、いやもっとだったかもしれない。まとめてＬＰレコードを買ったのは。実は何度も買おうと思った時は有ったのだが、その時になると手元不如意になったり、他に欲しい物が有ったりで買い逃していたのだ。しかしここの所懐具合の良いＫさんが頻繁にレコードを買ってきては私を刺激するので、遂に我慢しきれなくなって買った。
勿論みんなジャズＬＰだが内1枚は私が今現在所有している物と同じレコードで有る。何故買ったかというと一つはお気に入りのレコードで頻繁に聴くから減った時の予備にということと今一つは今のレコードの曲順がオリジナルレコードとは違うからで有る。そのレコードは「アート・テイタム、ベン・ウェブスターカルテット」所謂ジャズの大名盤だがこのレコードは元はヴァーブ・レーベルから発売されていた。しかしそのレーベルを興したプロデューサーのノーマン・グランツが新たにパブロ・レーベルを創った時にお気に入りのミュージシャンのテイタムの版権を全部パブロに移したので有る。で、その際ジャケットも曲順も変わってしまったという訳だ。私はジャケットも曲順も元の方が好きなので買った次第である。まあ曲順なんてどうでも良かろうと言う方も居られようが、私はダメなのである。やっぱりレコードは第1曲目が肝心。1曲目が良いとそのままスムーズに後の曲に入って行ける。大体音も盤面の反りなどが無ければ一番外周の方が良いのだ。そういう訳で今度は私の好きな曲「ALL the Things You are」から聴くことが出来てご機嫌なのだ。
新しく買った盤はイタリア盤で中古盤ながら綺麗でおまけに180ｇの重量盤だ。ただ一つ残念なのはレーベルがオリジナル仕様のヴァーヴでは無い事である。早速聴いてみた。ほとんど使用していないせいかやはりこちらの方が音が良く聞こえる。また外盤のせいか心なしかこちらの方が力感があるように思える。
で、片面聴き終えて元の盤と比べてみるべえと思い、レコード棚に探しに行った所無い！あれ、おかしいな、確かこの間オーディオマニアの方達がお見えになった時かけてちゃんと元のところに戻したはずなんだが・・・・。さてそうなると気になって他のレコードを聴く気にならない所だが、どっこいしっかり聴きながら探す。だがン千枚入ってるレコード棚からいったん紛れ込んだレコードを見つけ出すのは至難の業だ。ああ、そう言えば以前もこれで何年も見つからなかったレコードが有ったなと思い出した。折角予備のレコードとして買ったのに入れ間違いという病気が出たのでは何にもならない。果して元のレコードが見つかるのは今度は何年後になるやら？やれやれ・・・・。
元のジャケット
今のジャケット
で 折角だからその「ALL the Things You are」を聞いて下さいな。あれ、でもこの曲以前掛けたような気が・・・・。いや確かに掛けた。まあ、いいや。また聞いてチョ。
