近くの本屋さんへタブレットを入れる鞄を買いに行ってみるとお安いＣＤが置いてあったのでつい買ってしまった。お値段999円。（何と半端な値段）輸入ＣＤで新星堂が販売したらしい。私が買うのは当然ジャズ。ブルーノートのバド・パウエル「The Scene Changes」ジャズファンならお馴染みのアルバムだが、実は私はこの中の曲「クレオパトラの夢」が入っているオムニバス盤はＬＰで持ってはいたのだが、このアルバム自体は持っていなかったのでいずれオリジナル盤が格安で見つかったら買おうかと考えていたのだ。このＣＤは1998年にかの有名な録音技師ルディ・バンゲルダーがＣＤ用にデジタル・リマスタリングしたものらしい。まあ音が良くなってお安いのは結構な事。その昔ＣＤが発売された頃はＣＤ一枚3,500円だの3,000円だのしていたのに碌な音じゃなかった。その頃から比べればＣＤも随分進歩したと思う。
さて早速試聴に及ぶ。うん。まずまずですな。試しにＬＰと聴き比べてみる。幾分かＬＰの方が力強く音の立ち上がりが早い。だがお値段と手軽さ、使い勝手を考えればコスト・パフォーマンスは高い。でボリュームを上げてＣＤを聞き続けていると先程の不満は何処へやら。全く耳は慣れるのが早いですな。ＬＰオリジナル盤と比べては気の毒だ。我々貧乏人にはお高いオリジナル盤なんぞおいそれと手が出せるものではない。まあこれだって充分音楽を楽しめますよ。いやパチパチとノイズがやたら入ったり、すり減って鮮度が落ちた下手なＬＰより余程増しだ。新しくジャズを聞き始める方には持って来いのＣＤと思う。輸入盤だがやっと日本も良質な音楽メディアが安く手に入れられる時代になりましたね。
