宅急便が来ない午前中のうちにＫさんの所に遊びに行く予定だったが、生憎Ｋさんが急用が出来て午後にしてくれないかと言う。午後は宅急便が来る予定なので家を空けられない。宅急便が来たら遊びに行くと約束して家に居た。だがやはり宅急便は午前中は来ず、テレビを見たり、パソコンをやったりで過ごした。
お昼を食べた後もそのままテレビを見て過ごしていたらお隣に越してきたモンゴルの留学生の方が引っ越しの挨拶にいらっしゃった。日本人顔負けの挨拶にすっかり恐縮してしまったが、さあそれを皮切りとして次から次へとお客さんが来る。
まず12班の班長さん、次いで閑人代表のＭさん。それから待ちかねていた宅急便。そして町内会長が支出伺いを持ってくる。会長が帰るやいなや6班の班長さん、そして姉が用事でやって来る。と同時にＫさんがお茶菓子持参で登場。この男最近金回りがいいのか近頃良く差し入れを持って来てくれる。感心、感心。やっと吾輩を尊敬するようになったのう。（アホ、何を脳天気に勘違いしている！）えーと、後誰が来たんだっけ？あんまり沢山来たんで忘れてしもうた。まあ、いいや。
男3人が集まれば話は大体決まっていて食べる事か、女の事か、政治の話。Ｍさん、Ｋさんは何とかして私を説き伏せようとして口角泡を飛ばして論戦するが、生憎こちとらへそ曲がりなんでそんなに易々とは屈服しませんよ。ただ政治の話になるとＫさんは熱くなり晩飯の時間になっても一向に帰るそぶりがない。あのね、あんた達は女房殿が晩飯を作ってくれるからいいかも知れないけど、こっちは独り者なんだからオイラが自分で作んなきゃならないの！あんた達がいつまでも頑張っているとオイラの晩飯はどんどん遅くなるっつーの。もう8時近いんだよ。しょうもない政治の話なんかしていないでとっとと帰れ！
あー、やっと帰ったべ。腹はお茶を飲んだり、茶菓子をつまんだりしていたので、それほど空いていないが決まりが付かん。手早く晩飯を作って食べなくちゃ今夜も寝るのが遅くなる。私はもうこれ以上人が来ないようにさっさと鍵をかけた。ついでに塩でも撒いておこうか？（オイオイ、そこまでやるか？）
あんまり人が来ないのも寂しいし退屈だが、こう次から次へと来られては落ち着かないし、自分のやりたい事も満足に出来ない。世の中丁度良い具合には中々行かないもんですな。
