いつも同じ所ばかり通っているとそうでない場所にたまに行くと劇的に変化していて驚くことがある。
「あれー、この建物いつ出来たんだ?前は何があったんだっけ?」
と考えることしばしばである。況してや我が市柏崎は中越沖地震を受けたから尚更だ。
一昨日もあれこのマンションは何だべなと思うことがあった。知らないうちに出来ている。こんな例はあちこちにある。前にあった店がなくなり、あっという間に別の店になっているのはざらである。こんなに目まぐるしく変わると、2,3年も日本を、いや故郷を離れていればまるで浦島太郎のようになるに違いない。
変わっていいのか悪いのかは分からないが、昔はこんなにコロコロと街の景観が変わることはなかったように思う。私の少年時代見た風景は今や写真でしかお目にかかれないところが沢山ある。それらの写真を見ていると何か大事なものが失われたようで、ひどく残念な思いに駆られる事がある。単なるノスタルジーと言わば言え。それらはもう取り返すことの出来ないきらきらと宝石のように輝く少年時代の原風景なのだ。
その頃を思い出すと物質的には恵まれなくても何故か心はいつもうきうきしていたように思う。結局幸福の価値観というのは一体何なんだろうと、景観が変わった街の通りを通るたびに考えさせられるのでありました。