すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

限界集落移住女子

 地元のコミセンで今話題の移住女子の集落に研修視察に行ってきた。行く先は十日町市の池谷集落。何処かと思ったらこの集落の側を私は良く通っていたのである。今は参加しなくなったが、数年前までは正月二日に行われる十日町の親切ジョギングマラソンに出ていた。そのハーフマラソンの部で国道253号線堀之内町の方へ向かって走って行くと、途中で右手に入る道がある。その坂の途中にある集落がこの集落で有った。

 一体この集落の戸数は彼女が来る前は何戸だったかというと、何とたったの7戸。まさしく限界集落その物である。彼女が来たのは4年前。「限界集落を助けて下さい。」の情報を大学時代NPOだったか何かのお知らせで見たという。以来足繁く通ってきたと言うわけである。彼女は香川県高松市の出身。両親は移住に猛反対されたそうだが、そりゃそうだろう。誰が好きこのんで冬になれば3.5mも雪が降るこんな豪雪地帯の限界集落に来るものか。
だがもともと海外協力隊員などを模索していた彼女にとっては受け入れてくれる集落の人々の優しい心遣いなども感じて、集落の役に立ちたいと思ったようだ。

彼女の家を入れて僅か8戸の池谷集落

 バスが現地に着くと彼女、Sさんは笑顔で我々を出迎えてくれた。先頃結婚されたそうだが(BSNテレビで放映されたそうな)うーん、この笑顔があればここで充分やって行ける。直感的に私はそう感じた。訪問客を泊められる施設に案内してくれて、どうしてここに移住したか我々に詳しく説明してくれた。また長野県栄村にやはり7年前から移住しているWさんも来ていて同じようにそれまでの体験を語ってくれた。

我々にどうして移住女子になったかを説明してくれる。BSNテレビも取材に来ていた。

 Sさんは地方紙新潟日報に「きぼうしゅうらく」と題して週1回自身の活動や農業体験などを書いている。そして村が発展して行けるよう色んなアイデアを出している。インターネットで地元農産物の売り込みを図ったり、移住女子が積極的に農作業に励めるよう女性用のツナギを作った事などだ。従来の野良着の概念を変える画期的な服装だ。思わず移住女子ならではの発想と拍手した。

自らの体験を語るWさん(左)とSさん。

 若い女性が過疎の村へ来てくれると言う事は、それだけで明るい話題だ。だが問題はこれからだと思う。結婚して子供が出来れば今迄のようになかなか自分たちの思うようには動けないからだ。だが頑張って欲しい。情報発信を続けていれば後に続く若い方達が必ず出てくるものと信じている。希望は何よりも彼女たちが農業が、自然が好きだという事だ。若い方達からちょっぴりエネルギーを貰った一日でした。

体験施設の元小学校の分教場。