すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

借金が平気な体質

 ギリシャがEUの緊縮財政策の提案に反対の意思表示を国民投票で示した。しかしこれは困った事だ。確かに緊縮財政策は低所得者層には打撃だが、かといって今のように節約もしないで借金に借金を重ねると言った財政運営であって良い筈が無い。少しは国民も何でこのような事態に至ったかを知るべきだし、借金は返さなければならないと思うべきだ。まあこのような財政運営をし続けてきた歴代政府に一番の問題が有るとは思うのだが・・・・。

 それにしても緊縮財政策を否決した事によって様々な金融不安がEU全体に広がるのを懸念する。下手をすると次はスペイン、イタリア辺りに飛び火しかねない。そうなってくると折角回復基調にある世界経済に悪い影響を及ぼす。ギリシャ国民は何とか政府がEUとの交渉で上手くやってくれると思っているのだろうか。だが仮に新たな支援を受けられても条件は厳しいし、また借りたものはいずれは返さなければならない。その自覚は有るのだろうか?借金体質をそのままにして先送りした所でやがては破綻するだろう。真に自国を愛するなら苦い薬でも我慢して飲む必要が有るはずだ。

 国だけで無く個人も同じだ。借金に慣れっこになっていて、借りる事を何とも思わずに雪だるまのように借金が膨れあがる人がいる。だが生活に困って借りるお金は返そうとして中々返せるものではない。石に齧り付いても借りない気構えが必要なのだ。

 借りれば必ず利息を払わなければならない。だが預ければ僅かながらも利子が付く。この差は実は意外に大きいのだ。さらに余裕の金が有れば運用する事によってもっと多くの利を得ることも可能だ。お金が貯まらないと嘆く人は実は貯めようと努力しない人では無いのか?僅かな我慢が出来ずに無駄遣いに走ったりしているものだ。

 「お金は寂しがり屋だから有る所にしか集まらない」と言うのなら、まずは節約して金を貯めるべきだろう。また視点を国に戻せば我が国もギリシャの出来事を対岸の火事としてみている訳には行かない筈だ。毎年毎年赤字国債を発行し続けているのだから。一旦赤字国債という打ち出の小槌を使ったら、中々戻れないでいる。当時の政府が借金を何とも思わなくなったからだ。おそらく今みたいな高齢化社会が来るとは夢にも思わなかったのだろう。だが思わぬ金が出ることは有っても、思わぬ金が入ってくることはほとんどない。さすれば借金をしない体質改善が轍鮒の急というものだ。

 ただ改革が低所得者層を狙い撃ちするようでは困る。ギリシャは国を挙げて真剣に対策に当たらねば各国から相手をされなくなり、最悪の場合国の身売りとなりかねない。首相も国民に下駄を預けるばかりで無く世界の国から支援が受けられるよう真摯に政策を打ち出して欲しいものだ。

 ハイ、今回は新聞の社説風になっちゃったよ〜ん。たまには真面目なことを書くんだもん。え?こんな事を書くなんて何か裏が有るんだろうって?
えへへ、実はEUの金融市場が安定しないと株価が下がって投資をしているオイラが損をしちゃうんだもん。コラー、チプラス、EUの言うことを聞けー!(ああ、やっぱりそんなこった)