すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

終戦記念日に思う

 今日は終戦記念日。テレビでも様々な特別番組が組まれたが、今年ほど終戦記念日を意義深く考えた事は無かった。秘密保護法やら安保法制やら改正組織犯罪処罰法やら最近は何となくきな臭くなってきた。これらの法律が必要だという方々は頻りに中国や北朝鮮の脅威を唱えるが、どうも本音は憲法改正をして戦争を出来る国にしたがっているのは明白であろう。

 子供の頃は日本は戦争放棄をしたから戦争しないと言う事を学校や親から聞き、ひどく安心していた事を思い出す。しかし街中のインタビューなどで最近は憲法改正止む無しと言う意見も多く聞かれるようになった。無論9条のの事だけを言っている訳では無いのだろうが、改正する側は9条改正が目当てである事は明らかだ。

 頻りに中国や北朝鮮の脅威が取りざたされてきたのは、中国の覇権主義が根底に有るとは思うが、外交力で事を荒立てずに済んだのでは無いかとも思う。例の尖閣諸島国有化や中国の南海進出の辺りからどうもおかしくなってきた。日本会議という右翼集団の突き上げも有ってか安倍首相も国際協力、防衛力強化の道を歩み始める。領土問題を棚上げしていいとは言わないが、敢えて刺激して日本を危機に晒す必要は有るまい。実際周恩来首相の頃、日本と中国は上手くやっていたのだから。

 北朝鮮を陰で操る中国と上手く行かなければ危機は深まる。力だけで押さえつけて勝ったとしても怪我はするので有る。トランプ大統領と安倍首相のやり方を見ていると徒に危機を煽り立てているように見えてしょうがない。こちらが相手にならなければ相手は手の出しようが無いので有る。北朝鮮の度々のミサイル発射に神経を尖らせ、こちらも対抗措置をと言うのは既に相手の土俵に乗っているので有る。

 戦争はどちらが勝っても負けても双方に悲惨な結果を招く。それが分かっていてまた繰り返そうというのは愚の骨頂だ。戦争にどちらが正義だと言う理屈は無い。戦争そのものが悪なのだ。それを避けるにはひたすら時間を掛けて話し合うしか方法が無かろう。例えどんなゴロツキ国家が相手でもだ。国民を巻き添えにしてこちらは正しい何ぞと言っても命は帰ってこないのだ。そんなに命のやりとりをしたけりゃ首脳同士一騎打ちでもしたら?そうしたら自分も命の大切さが分かるでしょう。

 国民の命を守るといいながら実は国民の命を危機に晒しているなんて事はもう止めて貰いたい。危機を煽り立て実は自衛隊を軍隊化し、海外派兵したいだけでしょ。死ぬのは名も無い兵士だけ。自分は安全な所で号令してるだけだもんね。

 そもそも福島原発事故を見れば分かる。東電と一緒になって原発開発を押し進め、事故が起きたら東電だけに押しつけて知らん顔。あまつさえ原発を輸出しようとしている。厚顔無恥とはこの事だ。紙切れ一枚で戦場へ追いやられ、非業の死を遂げた先人の魂を汚しては成るまい。終戦記念日に当たり今一度平和の意味をよく考えてもらいたいものだ。