すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

キノコ採りと遭難

 「鹿を逐う猟師山を見ず」と言う諺が有るが、実際キノコ採りに行って藪へ踏み込むと方角が分からなくなる事が有る。周囲は藪や高くそびえる木々ばかりで有って、見える空間は頭上の天空のみである。それもひたすら狭い。山立てと言って目印になる物を基準にしようとも、それすらも見えない。こうなっては万事休すで有るから、少なくとも目的地へのある程度の方向性はしっかりと持っていなくてはならない。

 新聞でも山で遭難者が有ったとの記事は良く目にするが、登山の場合道を間違えただとか、ガスや雪のため道が分からなくなった場合が多い。また怪我をして動けない時も有る。無論キノコ採りも同じだが、キノコ採りは登山と違って敢えて道から外れて藪の中へ分け入る事が有るからやっかいだ。自ら求めて危険を買いに行っている様なものだ。

 ともすると藪の中からうっかりと崖を滑り落ちるという事にもなりかねない。この方向が分からなくなるという事は非常に危険な事だ。かく言う私もどちらの方向に行ってるのか分からなくなった事が何度も有る。自分では思うべき方へ進んでいたと思うのだが、藪を脱出して道へ出てみると、とんでもない所へ出て来てしまっているのに驚く。まだその山は深い山でないからいいようなものの、知らない土地だったら大事だ。

 道から藪の中や森の中へどうしても踏み込みたかったら、少なくともお天気の良い午前中をお薦めする。雨が降る中、森を彷徨するのは危険だ。況んや日暮れて来れば尚更で有る。だからキノコ採りは少なくとも午後3時には森を出ると言うのが私の持論で有る。

 たかがキノコで捜索隊なんぞ出された日にはあなた、キノコ1本幾らにつく?いや下手をすればこれからの季節、凍死なんて事にもなりかねない。くれぐれも山へ入る時は注意したいもので有る。