すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

新年度

 新元号にいちゃもんを付けた?せいで前の記事が長くなったので、別タイトルで書くことにした。

 

 今日の新潟日報の日報抄に「年度を暦年に統一しよう」との声が過去に有ったと書かれて有った。何と唱えたのは故田中角栄元首相。これには我が意を得たりと思わず膝を打った。と言うのも私も予てからこの4月新年度には反対だったからで有る。

 

 つまり新年度予算が成立して、予算が分配され、実際に公共事業が始まるのは数ヶ月後だ。土木建築業者、特に雪国の業者にとってはこれは大問題だ。一年のうち働きやすい時期、即ち暑くも無く、寒くも無く、日の長い春の時期をただ漫然と過ごしてしまうことになるからだ。そして12月からの暗く冷たい冬の時期を年度末までに何とか完成させようと必死で働くことになる。太平洋側や、南の国ならいざ知らず、雪国で働く現場の人間の苦労を政府のお偉方は分かっているのだろうか?雪の降る時期、まず工事作業をする前に除雪をしなければならない。これがまず余計な仕事だ。コンクリートを打つにしても凍る恐れの有る2月はなるべく避けるようにしている。しかも厳寒の時期はどうしても事故が起きやすい。こうして能率はどんどん落ちるのだ。

 

 その点、田中氏はさすが新潟県出身の元土建屋。ちゃんと現場の人間の難儀を分かっていた。そして何より合理的だ。気象的にも厳しくない時期に働いた方が辛くなく、能率が上がるのは自明の理だ。それに新年、新年度が一致するのは何よりわかりやすいではないか。

 

  4月新年度が定着しているからと改訂は見送られたそうだが、大方霞ヶ関のお役人共の反対に遭ったのだろう。しかし考えてみれば1月新年度のメリットは他にもある。例えば入試である。今は大学入試センター試験は毎年1月の真冬時期に行われていて、大雪で列車が遅れ、試験開始時刻に受験生が間に合わなくなることがしばしば起こる。これなんか1月新年度にすれば、逆算すると10月に試験が行われることになり、真に都合が良いではないか。いや学校は6月新年度だって良い。別にお国の都合に合わせる必要は無い。要は学校や学生が運用しやすい環境にしてやることだ。

 

 税金の申告時期もついでに変えれば良い。11月末か12月中旬までの申告とすれば、新年度には十分間に合うであろうし、申告を終えて楽々した気分で新年を迎えることが出来る。

 

 年度初めを動かすのは難儀な事かも知れないが、少なくとも多額の予算を掛ける公共事業は工事費用削減の観点からも新年、新年度にすることが必要だと思う。