フーさんが米を取りに来たついでに我が家へ泊まってオーディオ談義。その中で
「デジタルアンプって知ってる?」
と訊かれた。うーん、名前だけは聞いた事がある様な気がするけど、実際お目に掛かったり、聴いたりした事は無かった。
「え、何、それ。デジタル化したアンプって事?」(当たり前だ)
「いやね、黒モグラって言うのが中々いい音がするんだそうだけど・・・。前にウチにデジタルアンプを持ち込んできた奴がいて、その音を聞いたら結構音が良かったんだよ。まあ、それは中国製で黒モグラじゃ無かったけど。んで、それが2万円くらいなんだよ。もの凄くコスパがいいでしょ。すかんぴんさんはマルチアンプをやってるけど位相やなんかをそろえるには全部パワーアンプは同じアンプがいいんだけどな」
と言う話だった。
調べてみると基板は確かに安く出ている。これにケースを付けてやればいいだけだ。本当にこれが2,30万クラスのアンプに負けないくらいの音が出れば儲けものである。まあ私もプリアンプはヨーさんに何台も作って戴いたが、段々ローコストになるのと反比例して音は益々良くなってきている。これはオペアンプなどを用いているのにも原因がある。そしてハイゲインにしているイコライザーアンプだから、入力トランスさえ使わないからコスト削減には大いに貢献している。
だからデジタルアンプのようにローコストであっても音が良いのは何ら不思議でも何でも無いのだ。まさに技術は日進月歩である。いくらオーディオは古い装置でも現役で使えるものも少なくない言ったって、そう言うのはいわゆる過去の名器でまたお値段も安くないのである。しかしローコストでハイエンドな音が得られるとしたら、こんな嬉しい話は無い。特に我々金の無い年金生活者にとっては夢みたいな話である。
取り敢えず今ネットに掛かっているデジタルアンプの基板を落札して、取り敢えず音が聞けるよう作ってくれる方にお願いしてみよう。まあ、ダメで元々。大したこと無かったら、またオークションにかければいいだけだ。フーさんが音が良かったと言うからにはそんなに悪いものじゃあんめえ。ものは試し。一つ手もずらかいて(イタズラして)みるベえか。