ヨーさんが斑尾高原の帰りに奥さん共々我が家に立ち寄ってくれて、キャベツとアケビをお土産に戴いた。エンゲル係数が高い我が家としては感謝、感謝です。でも目的はそれじゃ無く、採ってきたキノコを鑑定してくれとの事。いやー、オイラも他人様にキノコを鑑定してくれと頼まれる身分になったわい。うーん、少しは箔が付いてきたかな。(アホ!)
んで、見たところシロシメジそっくりである。思わず
「シロシメジじゃないですか?」
と言った所、ヨーさんも
「俺もそう思ったんだけど・・・」
「何処に生えていたんですか?」
「白樺林で採ったんだ」
「白樺林か。松が生えていませんでしたか?」
「どうだったかな?有ったような、無いような」
と怪しい。シロシメジは大抵松林に出るものなのだ。
奥さんは
「ねえ、じゃあ食べられるの?」
「シロシメジなら食べられますよ」
「じゃあ、すかんぴんさん食べてみて」
「え?」(ドキッ!)
「エー、実は私も今日採ってきたキノコをH先生に鑑定して戴くので、このキノコも見て貰いましょうか?」(コラッ、誤魔化すな)
「そうして。じゃあ結果が分かるまで食べないから」
で、H先生に見て戴いた所、
「こりゃあ、シロシメジじゃないよ。ベニタケの一種だな。シロシメジはもっと柄がしっかりしているし、傘にヌメリがある」
確かにそう言えばそうだ。このキノコは余り下膨れになってない所も気に掛かった点である。しかし実によく似ている。どう見たってベニタケ科のキノコとは思えない。だがキノコ博士のH先生のご鑑定。ここは有り難く拝聴して、ご判断に従わねば。
と言う訳で事の次第をヨーさんに説明して謝った。もう少しでヨーさんご夫婦を中毒させたかも知れないと思うと冷や汗が出た。まさに「生兵法は大怪我の素」である。今後は即断せずにじっくりと調べてからお返事する事にしよう。ヨーさん、奥さん、誠に申し訳ございませんでした。
う~む、よく似ているぜ。
よく見るとヒダは離生しているようだ。