ミーさんから譲って戴いたモノラルアンプを使ったらスピーカーの低域がぐっと出て、一段と音の骨格がしっかりして骨太の音になった。ことにオルトフォンのモノラルカートリッジ"CG25D”を使うと力感が増す。もうすっかりこれに嵌まってしまって、先日は半日聴いていた。
しかしここでふと思った。そう言えば最近フェアチャイルドのモノラルカートリッジ、225-Aを聴いてないな。どうも少し高域が華やかになって、きつく感じるような所が有ったので、いつの間にか敬遠して、最近はオルトフォンばかりを使っていたのだ。しかし低域が出るようになったので、ひょっとしたらと思い、本日使ってみた。
いい、断然いい。以前感じていた高域のキツさみたいなものは鳴りを潜め、高域、低域とも上手くバランスしている。それどころかオルトフォンより音がきりっとして私好みだ。う～ん、低域が変われば高域も変わると言うが、まさしくそれですな。音のスピード感もこちらの方があるような感じがする。
はてさてこれは弱りましたよ。こうなるとどちらをメインのカートリッジに使ったら良いか。これは贅沢な悩みですな。まあ低域の量感を出したいならオルトフォン、しかもこれを使うとフェアチャイルドより幾分かソフトに鳴ってくれるような気がする。まあ、この辺りは掛けるレコードによって選べば良いかも知れない。
とにかく試してみて良かった。まあ、名器と言うものはカートリッジに限らず簡単に見限っては駄目だと言う事ですね。勉強になりました。
