明日、明後日は車検で車が使えない。しかし今日も良いお天気なので何処へ行こうかとと散々考えた挙げ句、どうも今日は少し暑くなりそうだから、思い切って旧板倉町に有る光ヶ原高原へ行く事にした。ここは毎年2度程は行っていたのだが、コロナ禍も有り、最近は行ってなかった。
まあ、避暑と退屈凌ぎとキノコ採りと三つの目的を持っていた事は確かだが、このうちキノコ採りはほとんど当てにしていない。というのもこのお山は毎年行ってはいるが、最近はキノコに関しては全く望み薄だからだ。ま、余り当てにしてないと言う事だ。だがそうは言っても武士のたしなみ、一応きのこを入れる袋はちゃんと用意しているので有りますよ。(笑)
お天気がいいので運転していても気持ちがいい。ところが目的地へ行く坂道に掛かるとお山の上に怪しげな黒雲が･･･。 そして現地へ到着するとあれ程下界に有った日差しは無く、重い雲が垂れ込めていた。これだから山のお天気は分かんないんだよね。
光ヶ原高原、グリーンパル光原荘。ご覧のように左手の雲が遠く妙高連山にまで掛かっており、お山の眺望は駄目でした。グシュン。
しかし目的地の光ヶ原高原、グリーンパル光原荘は標高990m、柏崎市の名峰米山とほぼ同じ高さだ。だから下界の気温は28度だったが、ここは21度。涼し～い。アキアカネが乱舞していました。やがてもう少し経てばこのトンボたちは下界へ降りて行くのでしょう。
さて最初に向かったのは嘗てきのこを大量に採った地点。しかし無情にもその地点には皆無と行っていい程キノコは出ていませんでした。ショックだべ。いくら何でも毒キノコや不食キノコくらいは出ていると思ったのに･･･。本当に駄目なお山になりましたな。
当てにしていたキャンプ場の所のキノコは皆無。嘗ては「アメリカウラベニイロガワリ」を大量にとった地点なのに･･･。
有るのは「幽霊茸」の異名をとるギンリョウソウくらい。
展望台の方へ回ってみても同じ事。今日は旗日でお休みなので家族連れの歓声が彼方此方で聞こえます。私ももきのこを採って歓声を上げたかった。景色駄目、キノコ駄目なので早めのお昼を食べます。
米山方面は何とか見えるんだよね。
辛抱強く待ったら大毛無山方面は見えてきた。
直江津方面はしっかり下界が見えます。
帰りにトイレを借りに光原荘へ寄ったら、受付のオジさんが余程退屈していたのか、あれこれ話しかけてきました。訊けば今年はこの施設は年内10月末で終了との事。そして来年は8月くらいで閉鎖になるかも知れないとの事。え～、そ、そんな。まあ、無理もない。少し下に有った光ヶ原牧場とその施設はもう何年も前に閉鎖している。ここはそれでも信越トレイルの拠点となっていたため、多くのハイカーや登山客に利用が有ったし、眺望抜群な場所だから観光を楽しむ人達にも人気が有った。
しかしコロナ禍で観光客が激減したので有ろう。建物に付属して昨年まで営業していた食堂は閉店に追い込まれた。だから泊まり客は自分で食べ物を持ち込んで泊まるしかない。これではお客さんが減って当たり前だ。だからオジさんは今度泊まってよと頻りにＰＲに努めていた。
う～む、折角の観光施設、何とか残す事は出来ないものか。無くす事は簡単だが、新たに作るのはとてつもないパワーが必要だからだ。思うに自治体という奴は最初に創る時は一所懸命だが、出来上がってしまうとその後のＰＲには不熱心な傾向がある。人を集めるには絶えず情報発信に努めなければならないし、新しい企画が必要だ。お客さんがそこそこ来ているから、まあいいやくらいの気持ちで運営を行ってきたのではないか。だからこうしたコロナ禍なんて事態が起きると運営の脆弱さが露見する。折角の施設、何とか存続して欲しいもの祈念しながら帰路に就いた。
下界はいいお天気で稲刈りの真っ最中でした。
