茨城のオーディオ仲間フーさんから先日電話を戴いて、Western Electricの597、通称ボストウィック・トゥイターのレプリカが漸く出来たという。やれ嬉しや。この597は確か4年前の春に私に作ってくれるとのことだったのだが、彼も多忙の身。知らず知らずのうちに時は流れ、現在に至っていた。
しかし来年は私も齢70を数える。もはや棺桶に片足を突っ込んでいる状態なので、この分だと597の音を聴かずして棺桶にそっくり入りかねない。(笑)そこで閑があると悪いなあと思いながらもチクリ、チクリと電話で催促しておいた。(悪い奴!)
彼も電話でやたら催促されるのには辟易したのか、最後の工程に着手してくれてこの度完成をみたものだ。この16日に持ってきてくれると言うことだから、今から楽しみである。まあ、これで我がアルテック815システム(私が勝手に付けた呼称)はほぼ完成と言って良いだろう。後は如何に好みの音に近づけるかだ。
しかし4年越しの恋が成就したとは言え、耳は我が儘な物。すぐにいい音に慣れてまた別な音を求めるのかも知れません。まあ、それでもこのスピーカー・システムは変える気は有りません。このスピーカーと心中でしょうな。私のスピーカー遍歴もどうやらゴールに近づいたようです。
ジャズに「浮気は止めた」という曲が有りますが、もう私もメインスピーカーの浮気は止めるつもりです。(ホントかな?)第一懐具合が許してくれそうに有りません。(笑)オーディオに関しては随分と贅沢をしてきましたが、この597購入が最後の花火となりそうです。それにしてもいいオーディオ仲間に恵まれたなあ。
さて折角ですから、その「浮気は止めた」をお聴き下さい。
作曲者のファッツ・ウォーラーの弾き語りでお聴き下さい。