どうもマーさんはお山へ行きたくてしょうがないらしく、予てから私に一緒に行かないかと誘っていた。まあ確かにここ2,3年はコロナ禍ではあるが、夏に一つくらいは行っていたので行きたい気持ちは分かる。そもそも彼をこの世界に引っ張り込んだのは私なので今更知らん顔を決め込む訳にも行かない。
だが度々このブログでも書いているように私の腰はヤクザで年々脚が動かなくなってきている。普段散歩している時でも無理に動かしているので疲れる。特に坂にかかると腰に一層負担がかかる。今年の春に地元の八石山に登ったが案の定今迄とは違い、ノンストップで登れなくなっていた。それもかなりゆっくりだった。
その時よりも今はもっと歩けなくなってきているので山はなるべくご遠慮しようかと思ったが、マーさんは私の衰えぶりが信用出来なかったみたいだ。事ある毎に「昔の俺と思うなよ」と言ってあるのに冗談だと思っているらしい。
この度彼の為に企画した立山の雄山に登る事なんて昔の私だったら確かに朝飯間前だったろう。14年前は立山三山(浄土山、立山、別山)を経て地獄谷を巡り1周して日帰りしている。だが今の私にとっては立山の雄山一つでもかなり登れるかどうか怪しい。それほど私の体は与太っているのだ。
まあ、でも実際に私の衰えぶりを直にその目で見ないことには信用出来ないだろうから、山はこれが最後と思って出掛けることにした。果たしてどうなりますことやら。心配は現地のお天気。予報では午後3時頃から雨になり、雷も鳴るかも知れないとなっていた。
いくら何でも雄山一つ。午後の3時までにはいくら何でも降りてきているだろうと私も高を括っていた。ところが・・・。朝の5時に我が家を出発。立山駅には7時10分頃着いた。ここからケーブルカーとバスに乗り、立山のある室堂を目指す。
はい、まずはこのケーブルカーに乗ってバスが発着する美女平を目指します。
美女平駅に着きました。今度はバスに乗り換えです。流石に夏休みに入っているので大勢の人が来ています。
観光シーズンだからかバスの便を増発しているようで、このバスはノンストップで終点室堂まで行きます。
途中名所があるとバスはゆっくりと走ってくれて観光案内をしてくれます。
これはブナ平にある仙洞杉。何でも屋久杉に匹敵する大きさだそうです。
お次は落差日本一の称名滝。ちょいと杉の木の陰になってわかりづらいですが、しっかり発見してくんなせ。
日本三百名山の鍬崎山が右手に見えてきた。中々格好のいい山です。標高は2,090m。
餓鬼の田と呼ばれる辺りです。様々な池塘が点在します。
大日連山が見えてきました。4年前の奥大日登山では雪の為途中撤退した苦い思い出がある。その頃はまだ今よりアンヨの方は増しだったんだけどねえ。
天狗平付近のソーメン滝。今回バスの中から始めて見ました。
「雪の大谷」の所に来ました。雪はもうかなり少なくなっていました。
ここまで来れば終点室堂は目と鼻の先です。
はい、室堂に着きました。あんら~、肝心の立山は雲の中。
まだ朝が早いからこれからなんですが様々な売店が建ち並んでいます。
立山は雄山(おやま)、大汝山(おおなんじやま)、富士の折立(ふじのおりたて)の3つの山からなる総称です。今回は雄山神社のある雄山を目指して登ります。まあ、小学生コースですな。