ミーさんは先頃東京にお住まいのオーディオマニアＫさんからフィリップスの20cmフルレンジスピーカーを戴いたが、箱が無いので先頃ハードオフで見つけたサンスイの箱に入れることにした。箱にはサンスイのオンボロになったスピーカーが付いていたがターさんから外して貰い、新たにそのフィリップスのスピーカー・ユニットを付けて貰った。
実は裸でこのユニットを鳴らした時のミーさんの感想は余り芳しい物ではなかった。高域は荒れて聞こえるし、低域も余り出ていなかったそうな。そんな訳で箱を付けても正直あまり期待してなかったそうな。そしてユニットを取り付けてあげたターさんも自分の所で鳴らした感じでは然程いい音では無かったという。
今日はその取り付けて貰ったスピーカーを取りに来たのだが、ターさんが3時を過ぎなければ家にいないので待ち時間に我が家へミーさんは立ち寄ったという訳だ。ついでにネットオークションで売って貰いたいものを持って来た。ミーさんにカラオケマシンの音を聞いて貰って時間を潰しているとピンポ～ンとチャイムが鳴ってターさんがやって来た。ミーさんが我が家に寄ることを事前に打ち合わせていた物らしい。
ターさんはフィリップスのユニットを取り付けたスピーカーを持って来ていてくれた。折角だから繋いで聞いてみようと言うことになった。エレクトロ・ヴォイスのSP15Aの上に載せて早速試聴開始。アンプはクレルで鳴らす。
聞いた感じではそんなに高域は荒れた感じはしない。しかし確かに低域は伸びていない。全体に少し大人しい感じでメリハリが無い。そして何よりエネルギー感が無い。だから腰の入った音にはならない。う～む、もうちょっと鳴らし込まないと駄目かな。それとこのスピーカーに上手く合うアンプを探さなければと思った。
ところがその後鳴らし続けると何だか初めより音が良くなったような気がする。気のせいか？ いや、気のせいでは無い。3人が3人とも音が良くなったと認めている。そして音が平面的だったのが立体感が出て来た。低域も出て来たような気がする。ミーさんはこりゃあ十分使えるスピーカーだと喜んだ。あー、キミキミ、拙者が鳴らし込んであげたんだからね。まあ競馬で言えば調教師のような役割を果たしたんだから調教料を百万円ほど戴かないと。（笑）
諦めていたスピーカーが上手く鳴りミーさんは満足して持って帰った。まあ、所謂名器と言われる物は簡単に見捨ててはいけないと言うことだ。上手く鳴らないのはこちらの責任なのである。これでミーさんはスピーカーを譲ってくれたＫさんに対し顔が立つだろう。協力してくれたターさんにも良く御礼を言っておくれ。
