すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

えんま市

 この14日から地元柏崎では恒例のえんま市で本日が最終日で有る。今年は休日に当たらなかった事と何れの日も雨模様で見物や買い物に出掛けるには二の足を踏んだ方もお多勢おられたのでは無いだろうか。ただ今迄のようにコロナ禍で規制がかかっていないし、午後から晴れたので若い方達はどっと待ちへ繰り出したのではないかと思う。

 

 私は車で近くを通る事は有ってももう何十年も「えんまさん」には行っていない。食べ物屋さんばかりで、面白いと思われる店がほとんど無いからである。以前も書いたが髙市(たかまち)と言うのは多少インチキ臭く、おヤクザさんみたいな感じの人がやっていると何か雰囲気がある。(笑)所謂香具師の人達は髙市が経つ所を目当てに全国を渡り歩いている映画の寅さんみたいな人だ。

 

 しかし、そうであるならば啖呵売の一つでもやっておくれと言いたくなる。達者な啖呵売でも聞かせられれば商品が多少インチキ臭くても買う気になる。(笑)しかし、いまや取り締まりや、出店する規制が厳しくなっているから、中々そんな怪しい店は出ていない。(笑)

 

 ネットが普及した今、昔と違ってえんまさんで無ければ手に入らないというのはほとんど無い。だから市へ行く人は縁日の雰囲気を嗅ぎに言っているのだと思うし、若い方達などはカップルで楽しみたいからだろう。私のように昔の雰囲気を求めに行った所で無駄で有る。(笑)

 

 斯様に昔と今とでは店の雰囲気ががらりと変わってしまった。啖呵売ができる香具師が今の時代どれほどいよう。寅さんは映画の中にだけいるのである。子供時代はどれほど面白い訳でも無かったのに一日に3回も行った覚えがある。きっと日常とは違う世界にずっと触れていたかったのかも知れない。だから私の記憶の中にあるえんま市はあの頃のままなのである。