すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

アイドラー・ドライブ・プレイヤー(長いです)

 エー、本日はオーディオ・マニアでないと読んでもちっとも面白くないので、興味の無い方はすっ飛ばして下さい。(笑)

 

 私が使っているプレイヤーは2台ともアイドラー・ドライブである。もうアイドラー・ドライブのプレイヤーはガラード301を使ってからおよそ40年もずーっとこのタイプを使い続けている。今やCDプレイヤーどころかネットワーク・プレイヤーの時代になってしまってアナログプレイヤーでさえほとんど使われていない状況なのに何をまた物好きなと思われるかも知れない。

 

 尤も最近はまたアナログが復活してきていて若い方もアナログプレイヤーを購入する方があるそうな。しかしそれは大抵レトロ趣味で音が良いからと言う理由で購入している訳ではないから、オーディオとは無関係と言って良い。アナログプレイヤーを使っていると言っても恐らく今はヨーロッパ系統なら大抵ベルト・ドライブで日本系統ならダイレクト・ドライブの方が多いだろう。

 

 しかし私はアイドラー・ドライブから離れられない。何故か? それは上の両者と違って腰の入った力感有る音になるからである。実は以前高級機ではないがトーレンスのプレイヤーを戴いたことがあった。勿論ベルト・ドライブである。早速聞いてみたがすぐにこれはあきまへんとなった。こんなへなちょこな音は5分と聞いていられませんよ、フントに。もうずーっとアイドラー・ドライブで聴いているのでこれはどうにも我慢ならなかった。折角戴いたのに申し訳なかったがネットで叩き売りました。(笑)

 

 で、今使っているのはコロムビアの局用プレイヤー53とこれまた放送局用のコモンウェルスのどちらも40cmターンテーブルを持つものだ。一体53プレイヤーは何年使っているのだろう? 多分昭和46年頃の製品でNHKで使っていた物で有る。それが払い下げになり、ジャズ喫茶に使われ、そして今私が使っている。そうするとかれこれ50年は使っていることになる。その間モーターを支えるゴムが駄目になっただけで未だに現役である。プロ用はほんとに頑丈だ。民生用だったらとっくの昔にお釈迦だね。(笑)

 

 一方コモンウェルスは中々音は良かったがターンテーブルを回すと僅かながらコクン、コクンと音が出る。私はこれは所謂モーターゴロとは違うと思うのだが、如何せん何をやってもこの音が中々除去できないで困っていた。え、だからアイドラー・ドライブはいやなんだって? とんでもない。良く整備されたアイドラー・ドライブ・プレイヤーはゴロなんて出やしませんよ。EMTの927を聴いてみなさい。ゴロなんて聞こえやせんでしょう。 尤もお値段も違うけど(笑)

 

 今迄はこのコクン、コクンには目をつぶって、いや耳を塞いできたけれど最近はクラシックもかなり聴くようになってきたので大音量で聴く機会が多くなった。そうすると気になるのだ。特にピアニシモの所など否応なしにハッキリと聞こえるから嫌になる。これがジャズならダイナミック・レンジの差が少ないから音楽にマスクされて気にしないで済む。しかしクラシックになるとねえ。

 

 で、色々やってみるとどうもオイルダンプ・アームを使った時はパイプ・アームを使った時よりずっと音が小さいように思えた。恐らくパイプでないから共振しないのだろう。オイルダンプアームは剛性が高いから共振を押さえてしまうのだ。そうすると鉄の塊みたいなウェスタンの5Aアームならもっと小さいだろうと思って、そちらを使ったら案の定だった。

 

 しかし何時もこの2本ばかり使う訳にも行かない。5A、9Aのコンビは針圧が重すぎて余り良いレコードには使いたくない。パイプアームのオルトフォン309はSPUなどを使いたいから外す訳には行かない。と言う訳で昨日はプレイヤーの給脂を久し振りにしっかりやった。そうしたら気のせいか今日はパイプアームでさえずっと音が小さくなったようなのだ。ホント気のせいかも知れないが、まあそう聞こえれば有りがたいという物。果たして明日の耳はどうなっているか知らないが、願わくばこのまま小さいままで有って欲しいものだ。

 

 音に惚れたのだから多少のトラブルはしょうがないが、中古品はとにかく取り扱いが難しい。それでも今の製品には私のお気に入りのものが中々ないから結局こういった物を使うしか無いのよね。(笑)