この所ＭＭカートリッジの聞き比べばかりやっていて、すっかりＭＣカートリッジから遠ざかっていたので久々にデンオンの（注：私は決してデノンとは言いません）ＰＵＣ７を取り出して聴いた。相変わらず落ち着きの有るイイ音だ。昔のヴォーカルはやはりこれに限る。オルトフォンのＳＰＵのようにあまり低域が膨らまない所がいい。
管楽器はエラックのＸＰ辺りが比較的華やかに鳴らしてくれるからいいが、ピアノトリオやヴォーカルは私としてはこちらの方が好みだ。音も103の前身のカートリッジだけ有ってスッキリしている。
とは言え暫く聴いているとまた飽きてＭＭに戻すかも知れないが。（笑）時刻は午後10時。カーメン・マクレエの名盤「BOOK OF BALLADS」を掛けているがカーメンの歌声が心に浸みてくる。ああ、俺はやはりＭＣ派か？（笑）
どうも歳を取ってくると音の好みが変わってくるようで派手な音より落ち着いた音を好むようになった。長い時間聞いていたいというのも有るかも知れない。そうすると賑やかな音は些か疲れるのだ。そういう訳でまた当分はこの針がアームに付いている事になりそうだ。オーディオ出入り業者の諸君、君たちの要望に応えていちいち変えるのは面倒なので当分はこれで行きまっせ。（笑）
