すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

カートリッジ・ダンパー

 フーさんから譲って戴いたエラックのMMカートリッジだが、戴いた4本のうち2本が音がびびる。ヨーさんからMM専用プリアンプを作って戴いてうち1本は大分びびらなくなったがもう1本は相当びびる。で、ヨーさんに相談した所、多分ダンパーが固くなっているんだろうとの事。恐らく長期間使わないでいたせいもあるのかもしれない。とにかく何とか修理できないかとお願いしておいた。

 

 ちなみにオーディオのカートリッジとは詳しくない方のために書くと要するに針の事だが、ただ針だけで音楽信号になる訳ではない。カートリッジは高校の物理で習った「フレミングの左手の法則」の原理を元にして作られている。カートリッジは針先の振動を電気信号に変える役目をしている。スピーカーはこの反対だ。従ってオーディオにおける2大重要箇所はこのカートリッジとスピーカーだと言っても過言では無いと思う。

 

画像はコトバンク様のサイトからお借りしました。

 

 ところでそのカートリッジの方式には大別するとMM型とMC型がある。MMとはMOVING MAGNETの略でMCとはMOVING COILの略である。つまりマグネットを動かして電気を流すのか、コイルを動かして電気を流すのかの違いだが、最近は圧倒的にMC型が人気だ。だがどちらが良いとかと言うよりどちらも一長一短だし、私なんかはその製品の完成度の問題であって、方式にそれほどとらわれる事は無いと思っている。

 

MM型カートリッジの構造。デノン様のサイトから画像はお借りしました。

 そして今日取りに行って音出しをして貰ったが嘘のようにびびらなくなった。やはりダンパーが劣化して固くなっていたそうな。このダンパーとは図のようにグネットの周りを取り囲んでいる弾性剤の事だが大抵ゴムで出来ている。ここが固くなりすぎるとカンチチレバーが自由に動けなくなってしまって音がびびりやすくなる。ところでヨーさんがどんなゴムを使ったかというとそれが傑作だ。

 

 何と薄い指サックのゴムを丸く切って入れたとの事。そしてこの指サックのゴムより厚い物は駄目なんだそうな。それにしても恐れ入りました。こんな代用品が有るんですな。(笑) そしてびびっているもう1本のカートリッジも直してくれるそうなので置いてきました。やれ嬉しや。これでエラック本来の音が聴けます。

 

 まあ、たかが薄いゴム一枚ですが微弱な信号を扱う所だけに、それを変えただけで大幅に音が変わってしまうのですな。とにかく今度もヨー・オーディオ病院には大いにお世話になりました。