茨城県からはるばる米を買いにやって来たフーさん。彼を迎えて我が家でその晩はオーディオ仲間を交えて歓迎会です。1年ぶりなので非常に盛り上がりました。
彼の目的はというより私の要望なのですが、我がスピーカーの最終目標で有る全てのユニットのフィールド化のためウーファーの515Bを取りに来たのです。
既にフィールド化するためにアルテックの515B(前期型)は3本まで揃ったのですが、残りの1本が中々手に入れられないため業を煮やして私の持っているものを受け取りに来たという訳です。まあ少しでも早くフィールド化出来ればそれだけ長く聴いていられる訳だから私としては反対する理由は有りません。
515B2本が無くなり、聴けないのでは寂しかろうと変わりのユニット8032本まで用意してきてくれました。所が・・・。箱の裏をはぐってみると515Bは515Bだったんですが何と後期型。まさか1本だけハグのユニットにする訳にも行かず、結局残りの1本をまたオークションで見つけて貰う事にしました。ああ、完成が遠のく。(涙)
さてそれとは別に以前私が譲って戴いたエラックのカートリッジを気に入ったと言った事から今度は4種類のカートリッジを持って来てくれて、図らずもカートリッジの試聴会と言う事になりました。フーさんは何を隠そう、カートリッジの大コレクターなのです。
私が聴いてみたかったエラックのXPも有りました。これは今迄のエラックのカートリッジの中で一番良かった。一段と音が締まり、少し音の重心も下がったようですし、何よりも周波数レンジの狭さを感じさせない見事な音でした。
続いて聴いたタンノイのバリレラ型カートリッジは文句の付けようのない素晴らしさ。フーさんはどちらかと言うとクラシック向きだと仰っていたが私もその様に思う。非常に音抜けが良く、それでいて力不足にならず、落ち着いた音に仕上がっている。私は最近こうした落ち着いた傾向の音が好みになっているので非常に好感が持てた。
ただXPを購入する事にしたのでとてもバリレラまでは経済事情が許しません。涙をのんで諦めました。歓迎会ではミーさんやマーさんも加わって聴いてミーさんはシュアのM3Dを購入。ミーさんはクラシックファンだったので、出来ればタンノイが欲しかったのだろうけど彼も私と同じ懐事情とジャズも聴くと言う事からこの選択だったようです。
ミーさんは翌朝昨晩は酔った耳で聴いたからもう一度聴き直したいと改めて試聴に及んで大いに納得しました。図らずもカートリッジ試聴会となり、今では滅多に聴く事の出来ない貴重なカートリッジの音を聴く事が出来、大満足の秋の夕べでした。
それにしても私はカートリッジとその替え針2本でン万円の出費。懐にも秋風が忍び込みませんが、イイ音を聴いて心はぽっかぽか。音楽は心を癒やしてくれますね。
左がタンノイのバリレラ型。右はシュアのM7D。
ミーさんが購入したシュアのM3D。シュアの最初期のステレオMM型です。