すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

MM専用プリアンプ

 この間フーさんから手に入れたエラックのMMカートリッジは良いのだが、結構音が膨らむし、もう少し落ち着いた音にならないものかと思ったので、この際余っているMC専用プリアンプをMM専用にヨーさんに作り替えて貰った。やはりMMとMCとではインピーダンスが全然違うのでそれ専用のイコライザーアンプにしなければカートリッジの本来の音にならないだろうと思ったからだ。

 

MM専用イコライザーとして蘇ったヨーさん製作のバッテリー式プリアンプ

 

 完成したので今日家に持ち帰って早速午後から聞いてみた。何でもミーさんはこの間ヨーさんの所へ寄ってもうこのアンプでエラックのカートリッジの音を聞いているようで素晴らしく良くて断然ジャズが活き活きと聞こえるとの事で有った、

 

 さあ、事前にそんな事をすり込まれていたので期待を持って聞いた。確かに音はもう全然膨らまなくてしかも力強い音になった。かなりイイ。しかし、これを聞いた後でデンオンDL103+グレイのオイルダンプ・アームの組み合わせで聴いたものよりは残念ながら音の静かさが違う。103の方は音の雑味が無いのだ。まあ、この辺は好みの違いもあるだろうから一概に言えないが、少なくとも私は103の方が好きである。

 

 また面白い事が有った。それはサラ・ヴォーンの「At Mr. Kelly's」がエラックのカートリッジだと鮮明にライヴ盤だと分かるのだ。心なしかバックの演奏も鮮明に聞こえる。これに対して103の方はライヴ盤とは分かるが、それほど空間の響きというのが聞こえなくてヴォーカルが前面に出て来る。私はやはりこちらの方が好みなのだが、また違った評価を下す人もいるだろう。このエラックの223と言うカートリッジは大変面白い針だと思った。まだまだ追い込めば違った顔を見せてくれるかも知れない。

 

 そしてこのMM専用イコライザーで復活したカートリッジがある。それはデッカのMK1(モノラル針)だが、今迄はインピーダンスの違いから音が歪んで聞こえるため、止む無く使わないでいたのだが、今度このアンプを通して聞いたら断然良い。私の好みにぴったりの音だ。この音だったらフェアチャイルドの225Aに負けていない。で、それからは片っ端からモノラル盤を聴いていった。う~ん、いいなあ。知らず知らずのうちに音量が上がってしまう。(笑)

 

 何せカンチレバーが無いから音が早いし力強い。MCカートリッジに対抗できるのはやはりデッカか。エラックの音が期待以上のものだったらこれをメインにしようかと考えていたが、これは当初の通りやはりクラシックのオーケストラ専用としよう。またこのデッカの針でパイオニアのCS-880を鳴らすと良く鳴るんだよねえ.国産スピーカーじゃ無いみたい。(笑) ともするとメインのスピーカーより良く聞こえる。こりゃあ、大したカートリッジだ。

 

 と言う訳でちゃんとその機器に合った使い方をしなければやはり真価は発揮できないと言う事を身に沁みて分かりました。