すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

MM派?MC派?

 最近フーさんから譲って戴いたエラックのMMカートリッジSTS222の調子がエラックいい。(駄洒落ね)使っているうちにダンパーが動きやすくなってきたのか、ヨーさんの作ってくれたMM専用イコライザーとの相性がいいのかは分からないが、良くなってくれるのは有りがたい。

 

 MM専用イコライザーを使う前は今使っているチェロのプリアンプのカートリッジ設定がMC用にしてあるため十分に能力を発揮できなかったのだ。その為音は膨らむし、音は元気なのだが少々やかましい感じがした。しかし今は音も締まって聞こえるし、切れ込みも悪くない。

 

 私はオーディオを始めた頃は当然お金がなかったのでMMカートリッジを使っていたが、やはり繊細な音が出るMCカートリッジに憧れ、それを使うようになった。テクニカの33Eなども使ったが音の重心が下がるオルトフォンのSPU-GEなどが好みとなり、以来SPUシリーズなどのカートリッジが主体となってきていた。モノラルカートリッジも当然MC型である。

 

 しかし今回のカートリッジの音を聞いて方式がどうのこうのというより、これはもう完成度の問題だなと痛感した。MMだろうがMCだろうが駄目な物は駄目なのである。(笑)今日ヨーさんの所へ遊びに行ってシュアーのMM型M95EDの音を聞かせて貰ったがこれも悪くはなかった。これなんか大してお高いカートリッジではないのだが、これだけ良く聞こえると言う事はやはり使いこなしも有るのだろう。

 

 それなりに評価を得ている製品は簡単に判断してはいけないと言う事だろう。十分に使ってみて始めて分かってくる所がある。ジャズ喫茶などではベイシーの影響を受けてかシュアーのMM型TypeⅢが人気だが、果たしてどれだけ使いこなしている人がいるだろうか。単に真似だけで終わっている所も少なくないと思う。

 

 結局おのれの耳と使いこなしが出来ていなければ何を持って来ても同じ事になる。機器のグレードアップも良いけれど耳のグレードアップが先決ですね。今はCDはおろかネットワーク音楽が主体となってしまったが、やはりアナログは面白い。特にカートリッジはスピーカーと違って手軽に音色の変化を楽しめる。さて貴方はMM派?それともMC派?