すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

ライヴテープ

 たまには普段使ってないオープンリールデッキを回してやろうと思い、夕食後ティアックの2トラ38デッキでかけた。テープは4トラ、19cm/秒で録音した物だが、幸いこのデッキは19cm/秒の速さなら4トラック再生が出来る。一応4トラックデッキも2台持ってはいるのだが、片方は10号リールはかからないし、もう1台もわざわざ引っ張り出してくるのが面倒臭いので普段は専らこれを使用している。

 

 まあ、たまには使わないとベルト類やモーター、ピンチローラーなども具合が悪くなってくるから、せめて1年に1回くらい使ってやろうと思っている。(え、たったそれだけ?)さて、どうせかけるならエアチェックした物よりライヴを生録した物がいいだろう。で、選んだのが我ら「ジャズライヴを聴く会」が招いた「宮沢昭カルテット」。

 

 松本英彦と並ぶ我が国のテナーサックスの重鎮だ。録音は1990年11月10日。もぅ34年近くになる。あの頃はまだ私も若かった。プレイヤーのうち宮沢御大とドラマーの小津昌彦氏はもう亡くなられたから、今となっては貴重なテープである。

 

 ただ惜しい事にこのテープ、後半の第2部の頭が切れているんだよねえ。原因は録音担当者が再生ボタンと録音ボタンを同時に押さなかったため録音されなかったのだ。このため以前録ったエアチェックの曲が入っている。まあ、今更しょうがないが大分テープの価値が落ちたなあ。(笑)

 

 この時は第2部が演奏者もお客さんもヒートアップして演奏時間を大幅に上回る熱演だったので、終わりの方がテープが足らず尻切れトンボになるくらいだった。(笑)こうして聴いてみるとあの時の演奏風景がまざまざと脳裏に甦ってくる。時は一足飛びに34年前の会場に飛ぶ。

 

 レコードなんぞよりも生録音したテープの音はより生々しい。眼をつぶって宮沢さんの話すのを聴いていると、目の前に彼が立っているような錯覚に襲われる。あの頃はみんな熱かったなあ。今宵は若き日の自分に返ってしみじみと彼の演奏を堪能しました。

 


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