すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

怪談

今日は西日が強烈で久々に暑さがぶり返してきた。スイカを食べたり、戴いたメロンを食べたり、アイスコーヒーを飲んでも一向に涼しくならない。どうもエアコンの効きが悪いようだが、事によるとフィルターなんかが目詰まりしているのかもしれない。だが説明書を探して読むのが面倒なので止めた。暑いのは心頭滅却すれば涼しくなる。!(なる訳ないだろ)まあ。今日は比較的風が入るのでなんとか我慢できる。そうだ、こんな時は久しぶりに怪談でも聞こうか。そう言えば最近はあまりテレビの落語や講談でも怪談はあまりやらないな。演じ手が少ないのだろうか?(尤も私はあまりテレビを見ないのでやっててもわからないのかも知れないが)怪談の演じ手と言うとちょっと前なら今は亡き林家彦六師匠、更には古今亭志ん生三遊亭圓生あたりが浮かぶ。私は圓生師匠の30年以上も前の人情噺全集と言うレコードを持っているので専らそれを聞いている。真景累ヶ淵などは大作でLPレコード8枚に及ぶ。これを聞くと話が怖いから涼しくなるのではなく、話がうまいからそれに引き込まれて暑さを忘れるというわけだ。最近の若い人達はこんな長い話を辛抱してじっと聞いているなんてことはしないだろうし、話芸そのものにも関心がないだろう。テレビでお笑い芸人のバラエティー番組を見て喜んでいる位なものだ。大体科学の発達した時代に生まれているので幽霊、オバケと言ったところで「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるキャラクター位にしか考えていないに違いない。昔は今みたいに夜の戸外はそんなに明るくなかったから暗い裏道などを通るときは何かが出そうで怖い感じがしたものだし、若い頃家庭教師をしていた時など生徒にたまに昔話で化け物話などをすると結構怖がられたものである。現代の夜はあまりに明るいし、子供もオバケを信じなくなっている。何かつまらない感じだ。今年は原発事故で節電を強いられてあまり明るく出来ないのならいっそもっと暗くしてオバケや幽霊が出やすくしてやったらどうか?そうすりゃ少しは涼しくなる?

 写真:六代目 三遊亭圓生 「人情噺全集」