先月末に経済危機に陥っていた我が家の台所は何とか壊滅状態は免れた。とにかく8月末に払わなければならない税金があったが、払える金がないのでとりあえず督促状が来るまでほったらかしにして置くことにした。その間に私は家探しを始めた。そうしたらこれは天の恵みか僥倖か？何と死んだオヤジがコレクションしていたのか何かわからんが、聖徳太子様が数枚と板垣退助君が１枚見つかった。それらはみな黄色くシミがついてかなりのボロ札だったが今の私にはさながらプラチナ・ペーパーに見えた。嗚呼、有り難や、有り難や。なんまんだぶつ、なんまんだぶつ。これはさしずめ私が今みたいに経済的に破綻をきたしそうになった時、使えということで残しておいてくれたんだろう、と一方的に解釈してありがたく頂戴することにした。まあ、板垣君は百円札だし１枚きりなのでオヤジの意思を継いで交換しないでとっておくことにした。
ともあれ税金を払ってもいささか残ったので最近粗食に甘んじていた私はスーパーに直行して食材をあさった。久しぶりの金だ。今日は大盤振る舞いだ、ワハハ・・・まあ、まずは尾頭付きだね。さんまの新物が出ていたので早速購入。納豆に豆腐に餃子にえ〜とあとは何にしようかな？（どこが大盤振る舞いじゃ！）
スーパーで久しぶりに散財？して財布を覗いてみるとアリャ、なんのこっちゃ。聖徳太子様がご降臨くださる前と大して変わっちゃおらんじゃないか。う〜む、これは何としたことか。ことほど左様に物価というものは高いものよの〜。下々のことにそれほど精通していない麿（マロ）はとんとわからなかったぞよ。これはひとえに政（まつりごと）がよろしからぬにちがいないの〜。ま、これは野田君にもっとしっかり日本の舵取りをしてもらわなければの〜。
という訳でオーフタンギラカシテ（柏崎の方言で大盤振る舞いをすること）今夜の食事を作った。まあ、これでまた何日かは食いつなげるだろう。ご先祖様に感謝しながら夕食に箸をつけた。
それにつけても金の欲しさよ！
写真：汗かションベンのシミかは判らないがキッタネー板垣退助の百円札
