私がパソコン修理に先輩のＯさん宅を訪れている間に誰か尋ねて来たと大工さんに言われた。聞いた様子ではどうも常連客ではないらしい、はて一体誰だろうと思っていたが、夕刻その人から電話が掛ってきた。Ｍ看板店さんの弟さんで私のパソコン仲間である。兄さんは私と中学校の同期でオーディオ仲間であったのだが残念な事に一昨年急死した。そんな訳で葬式以来ゆっくりと話をした事は無かったので久し振りに四方山話に花が咲いた。そして話題が写真のパネルの話になった時なんと彼が写真を伸ばしてくれるという。実は写真屋さんに頼もうかどうしようかと思っていたのだが、全紙大だとかなりの金額になるので二の足を踏んでいたのだった。だがＭさんは新築祝いに只でやってくれるという。おお、何というラッキー。ここの所何かとツイていますなあ。さあ、そうなると写真を選ぶのが中々大変だ。一番目立つ所に飾る写真なので下手な写真は飾れない。なによりうるさ型のＫさんが変な写真でもかけようなら黙っていまい。ここは悩みどころですよ。とは言えＭさんの気が変わらないうちに決めないと拙い。俄に降ってわいた幸運に戸惑いながらもウキウキして写真を選定するのであった。
