たびたびヒラタケ、ムキタケ取りに行って残念なのは用意した棒の長さが足りず、高い位置にあるキノコが取れない事だ。そこで物欲し竿を改良した特別長い棒を作る事にした。しかも伸縮自在。鉄工所へ行って2本の竿を長く伸ばせるよう加工する。これでも足りない時は竹竿を繋ぎ更に長くする。そして先端には小型の鎌を付ける。おお、これならカンペキです。ふふふ、これでヒラタケ様を一網打尽にしてくれようぞ。何しろこれから先はどうしても樹上に生えるキノコが中心となる。しかもでかい奴程、固まって生えている奴程高い位置にある。見えていながらみすみす取れないのは何とも歯痒い思いだ。この道具で少なからず見過ごしてきたキノコを採る事が出来る。後考えている事は鎌の下辺りに網袋を取り付ける事だ。折角キノコを切り落としても、地上に落ちると落ち葉に混じって紛らわしくなり、探すのに困難を来す事がある。また急な傾斜地だとそのまま谷の方へ転がって行方不明となってしまう。その点袋が付いていれば安心だ。ただ果して袋の中に収まってくれるかが問題だが。いずれにしても工夫の無いところに進歩は無い。たかがキノコ採り、されどキノコ採りですぞ。あー、早くムキタケ様、ヒラタケ様、おナメコ様お出ましになっておくれ。
