来年度の町内会長は誰がなるのか興味津々でいた。何せ2年前は町内総会までに会長候補が決まっておらず紛糾した経緯がある。私は会計部長のお役目の任期が後1年有るので高みの見物気分でいた。ところが先日選考委員代表の方が見えられて私に町内会長をやって戴きたいと仰る。私は今のお役目があるから出来ないし、もっとふさわしい方が沢山まだこの町内にいらっしゃるのだから、そういう方にお頼みしてくれと固辞した。しかし選考委員代表が仰るにはもう散々お頼み出来そうな方へは伺って駄目だったから最後に我家へ来たとの事。最初からここへ御願いに来たのでは多分引き受けて下さらないだろうからと仰る。弱った。正直自分でも町内会長の器ではないことは重々承知している。しかし私が受けなければまたズルズルと総会までもつれ込むに違いない。選考委員の方々の苦労を考えるとそれも少し気の毒だ。
町内会長になれば土、日の度に何らかの会合、行事があり自分のことは出来ない。特に年度が替わった4，5月はそれが顕著だ。誰しもそんな面倒はしたくないから出来る方達も断っているのだろう。言わば町内会長は犠牲精神がまず無ければ出来ないのである。次に能力である。私は前者のみしか持ち合わせていないがしょうがなく引き受けることにした。2年前の総会の愚は見たくなかったのである。
ま、こんなおっちょこちょいで能力のない人物を会長に選んで町内住民はたぶん悔いる方多しになることが予想されるが、願わくばその時は任期途中でも遠慮無く首を切って欲しいものである。
私が会長を引き受けた理由の一つは、私みたいに能力のない人間でも会長職は務まるんだから、私が退いた後は頼まれた方は固辞することなく引き受けて欲しいと思ったからだ。
ともあれこれで2年間は町内は茨の道を歩むことになった。
「やっぱりあいつはパープリンだった」
と悔いてもその時は遅いよ〜ん。町内崩壊になっているかも？おいら知らんもんね。総会で会長就任が否決されれば本当はいいんだけどね〜。やれやれこれで2年間はあまり遊び回れなくなっちゃったな。
