すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

「確かに」と「何気に」

 またまた若者の使う言葉にいちゃもんを付けることになるが、私が耳障りだなと思う言葉に「確かに」と「何気に」という言い方がある。前者はつい最近NHKのアナウンサーが言うのを聞いたばかりで有る。「確かに・・・」という言い方は普通の使い方だが、「確かに」で言い切ってしまうのである。これがどうにも腑に落ちない。

 

 確かにの用法が確かに違っているのではないが、(笑)  言い切ってしまう所に違和感を覚える。そりゃあ、たまには私も無意識に使っていることもあるかも知れないが、若者達はこれを頻繁に使うから耳障りとなるのである。「確かに仰る通りですね」とか「確かにそうですね」とか何故言えないのか。悪く言えばこの言い方が只の相槌にしか聞こえない。或いはこちらの言ったことに対して良く理解がなされていないのではないかと、軽い返事故に勘ぐりたくなる。そもそもこの中途半端な言い方は目上の人に対して使う物ではないだろう。

 

 後者は「何気なく」のなくを取ったもので有るが、従来の意味の『はっきりした意図や考えが有って行動することなく』と考えると、「なく」を取るのは明らかに誤りと言うことになる。ところが若者はこの何気なくと言う意味の他に、どうも「割合に」とか「殊の外」と言った意味で使うらしいのだ。こうなると益々違和感を覚える。一体何時からそんな意味に使うようになったんだ?

 

 調べてみるともう2000年を過ぎた辺りから使われているようだ。辞書によっては誤用としている物も有るが、言葉は時代と共に変わると許容して、取り上げている辞書もある。無論使用率はまだ50%には行ってないと思うが、前者「何気に」と同様にこれが市民権を獲得して(いやもう獲得したかも知れない)じわじわとコロナウィルスの様に蔓延して行くのが嫌だ。

 

 今はSNSが幅を利かせているから、この耳障りな言い方は若者を中心に燎原の火のように広がって行く。「やばいっすねえ」とか「メッチャ~」みたいな言葉と同様に「品」や「知性が」感じられない。日本人は美しい言葉や感性を大事にしてきた民族な筈だ。もう少し言葉を大事に使って欲しい物だ。