オークションで落札したデッカのマークⅤカートリッジがヨーさんの所ではちゃんと音が出るのに、私やミーさんの所では出ないと先日このブログで書いた。それを読んだターさんが今日オークションで落札した品物を受け取るついでに我が家に寄ってくれて、カートリッジを見てくれた。
テスターで導通を確認する。どうやらカートリッジその物はヨーさんの所で調べたように異常はないようだ。次いでアームとの接点を調べる。これもどうやら問題ないようだ。次にカートリッジのシェルのアームとの接合部の長さを調べる。私が今使っているカートリッジのシェルと比べても幾分か長いくらいだ。
だとすれば何故音が出ないんだ? と、ここでターさん、良くアームとの接合部とのピンを調べる。そうすると4本有るピンのうち1本だけがやや長い事が分かった。だからこれが邪魔をして残り3本が接触しなかったのだ。
そこでターさん、やすりで件の1本を削る。そしてアームに取り付け、導通を確かめる。
「これで音が出ると思います。レコードを掛けてみて下さい」
との仰せ。早速針圧調整をやりレコードを盤に載せ、針を下ろす。果たして音がデッカ、デナイカ。(またこの期に及んでくだらん駄洒落を)ジャジャーン。見事出ました。流石ターさん。全くこの人がいてくれるとオイラやミーさんみたいに電気知識ゼロの者は助かるなあ。(笑)
音は高い方から低い方まで良く伸びていて中々良い。MM型の一種であるVM型ではあるが音の荒さが感じられない。まるでMC型を聴いているような感じだ。そして特筆すべきは音が非常に早い。フーさんによればカンチレバーやゴムダンパーが無いから音の反応が早いのだという。なるほど尤もだ。ただ音は少し軽い。このためピアノの音なぞやや重厚さに欠ける。フーさん曰く、1週間も聴けば飽きるそうだ。さもありなん。私もメイン・カートリッジにはなり得ないなと感じた。ただ優秀なカートリッジで有る事は間違いない。
ともかくも音が出て良かった。あのまま出なかったら、折角大枚はたいて買ったカートリッジが宝の持ち腐れになってしまいます。音を出してくれたターさんにはただ感謝、感謝です。
やっと出たー! いやー、○○詰まりが解消したような爽やかな気分ですなあ。