すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

音を分かってくれる人

 久し振りにミーさん我が家の音を聴きにやって来た。久し振りと言ってもこの人はしょっちゅう我が家へ来ているから二週間も来なければ久し振りになってしまう。(笑)

 

 前回はウィッチ・ハウンドさんと一緒に聴きに来たのだが、生憎IPCのアンプの片チャンネルが出力管の接触不良で音が出なかったし、その日に届くアルテックの1570Bアンプも聴かないで帰ったし、ヨーさんの所へ修理に出していたデンオンのPUC7カートリッジの音も聴いて貰えなかった。

 

 エー、そういう訳で今日はカートリッジもアンプもぜぇ~んぶ音が出るようになったので、しっかり聴いて貰えますよ。てな訳でまずはアルテック185システム(勝手に私が名付けた)の方でヴォーカルから聴いて貰いました。

 

Doris Day ”My One and Only Love”

www.youtube.com

 

如何どす?中々良うございましょう。ふふふ、フーさんから推薦して貰ったPUC7のお陰で音の重心がぐっと下がり、安定感が増して聞こえる。そして音がより静かに聞こえるのだ。ミーさんが言うにはもう低音の出方が以前のクレルとは全然違う。細く、薄くならないで、下の方からグワーァッとくる感じだそうな。私もそう思う。今迄は低域に管球アンプを使うと変に音が膨らんで、ダルな音になってしまうのではないかとの恐れから、ダンピングファクターの良いトランジスター・アンプを使っていたのだが、とんだ先入観だった。

 

 膨らむと言ってもいい意味で膨らんでいてくれているのだ。何と言おうか、暖かみの有る音になっていて、それでいて猛烈に力感の有る音だから、ちっとも膨らんでいるとは感じないのだ。38cmウーファー2発をしっかり鳴らすにはやはりこの劇場用アンプの1570Bなればこそ真価を発揮するのだと思う。

 

 それにしても鳴り出して直ぐに音の違いを聴き取り、即座に嗚呼、音が良くなりましたねと理解してくれるミーさんは私にとって有難い存在だ。私も高齢になり大分高い方が聞こえなくなってきたが、かれはまだまだ分かるらしく、前回オートグラフをクレルのアンプで鳴らした時には僅かに高域に歪みが感じられたとの事。こっちはもう全然そんな所まで聞こえやしないが、指摘してくれるのは有難い。

 

 オートグラフをこのアンプで鳴らした感想を訊いたら、もうこれで完璧にOKじゃないですかとの事。低音を土台としたしっかりした音の三角形が構築されていると言ってくれた。そうです。私もこのアンプによって不満だったところが見事に解消されました。

 

 中国の故事に「断琴」と言うのが有るけれど、理解者がいてくれる事は多いに励みになる事なのです。ミーさん、お互いに切磋琢磨しましょうね。(それを泥沼って言うんだよ、イヒヒ――by陰の声)