Sさんに蕎麦包丁を研いで貰ったから早速切れ味を試してみなけりゃならんと久し振りに蕎麦を打った。考えてみれば年越し蕎麦を打ってから今年はまだ1回も打ってないから、4ヶ月以上打ってなかった事になる。蕎麦打ちの腕も鈍ると悪いから丁度いい。
蕎麦を打ったらSさんにも御礼にお裾分けしよう、と言う訳で始めたが、久し振りなので果たして上手く行くどうか? 果たして予感は当たった。蕎麦粉と小麦粉を8:2の割合にして木鉢に水を注ぐが、アレ、なんか変だなあ。結構水を入れたのに余り入れた感じがしない。まあ、いいや、水回しは手早くやんないとね。その後も蕎麦粉を揉みながら適宜加水しながら作業を進める。
水回し終盤にさしかかったが、どうもなんだか少しいつもと違う。まあ一応用意した水は全部使い切って練りに入る。しかし、どうも粉が固い。事ここに至って漸く分かった。水が全然足りてないのだ。だから錬るのに非常に力が要る。困難では固すぎてお話にならない。そこで遅ればせながら追加で加水しながら錬るが、やはりまだ固い。
追加、追加で加水しながら錬るが本当は最初の段階で水を大猟に加えるべきだったのだ、それにしても何故こんな事になったか? それは昨年年越し蕎麦を打った際、新しい袋に手をつけたが、その袋の粉がかなり残っていて今回それを使ったからだ。
やはり4ヶ月も経てば幾ら袋を閉じていても一旦開封した物はかなり水分が飛ぶようだ。うっかりしていた。まさかこんなに水分が飛ぶとは思わなかった。何とか練り上げて延ばしに入るがやはりまだ少し固い。延ばしても延びが悪い。これは水が蕎麦に十分回りきってないから、きっと切れ切れ蕎麦になるに違いないと思いながら何とかまとめ上げた。
畳んで切り始める。切れ味はすこぶる良い。いやー、これは来ていて気持ちいいわ。だが蕎麦は予想通りボロボロ。こりゃあ茹でた結果が恐ろしい。(笑)結果はハイ、見事な切れ切れ蕎麦です。折角Sさんに御礼のつもりで打ったのに、こんなヒドイ蕎麦をあげるなんてまるで嫌がらせをしているみたい。(笑)届けたが留守だったのでそのまま玄関の所に出して有る椅子の上に置いてきた。
後でSさんから御礼の電話が有ったが必死で予防線を張ってあーだこーだと言い訳をするのでした。やっぱり何でも開封後はお早くだねえ。(笑)