すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

スピーカーは一番最後だった

 私は二十歳代からオーディオを始めていたが、オーディオと言っても最初のそれはお世辞にもオーディオと呼べるような代物では無く、所謂モジュラーステレオという奴だった。それもスピーカーはプラスチックの箱に入った10cmフルレンジスピーカー。プレイヤーはアンプ一体型の安物でアイドラー・ドライブだった。

 

 それでもこれは私がアルバイトをして買った物なので愛着が有った。少ないレコードを繰り返し聞いた物で有る。しかし流石に同じ盤を朝から盤まで聴いていたのでは飽きる。そこで兄に頼んでレコードを貸して貰って聞いていた。

 

 しかしその後ラジカセを購入するに及んで私の聴く対象はレコードからテープに移る。エアチェックして好きな楽曲を聴くことが出来るからテープのコレクションは瞬く間に増えた。

 

 そうして今の土地に引っ越し新居を建てると今度は本格的なオーディオ装置が欲しくなる。しかし私の対象メディアは相変わらずテープでカセットからオープンに移っていたが大して代わり映えしなかった。最初にチューナーとオープンリール・デッキ、それにヘッドフォンとオーディオタイマーを購入して聴いていた。ヘッドフォンというのはある意味自分だけの音楽の世界に浸れる優れものだ。おまけに周囲の者に迷惑を掛けないですむ。

 

 仕事が終わって寝る前の僅かな時間が私の音楽鑑賞だった。仕事などで疲れていることも有って耳元で音楽が鳴っているのに平気で眠っていたことを思い出す。(笑)やがてエアチェックしたテープを編集したくなり、ダビング用にカセットデッキを購入する。すると今度はまたカセットテープの山が出来る。(笑)

 

 こんな訳で自分流のオーディオライフを楽しんではいたのだが、やがてテープなんかより音質のいいレコードの音に目覚め、そちらに移行する。レコードはエアチェックするのと違い、些かお金がかかるのでおいそれとは購入出来ないのだが、ジャズを聴き始めるに及んでぐっと購入枚数が増えた。まあ、幾分か懐に余裕が出来たのも有るが、やはり音の良さに目覚めたのだろう。

 

 そうなるとヘッドフォンの音なんかでは満足出来なくなる。遂にスピーカーの購入を決める。私はオーディオの要とも言えるスピーカーが一番最後だったのである。(笑)あれにしようか、これにしようかと散々悩んで足繁くあちこちのオーディオ店に日参しました。

 

 色々迷った挙げ句最後まで残ったのがヤマハの1000MとJBLの4311B。結局私はジャズが主体なのでやはりそれらしく聴かせてくれるJBLに決定致しました。結構このスピーカーは気に入っていたんだけど、その後ALTECのA7やJensenのM10を買った事も有り、売ってくれないかと先輩に言われて手放しました。

 

 まあ、普通は好きなスピーカーを決めて後はそれに合うアンプやプレイヤーを買うのが普通なんだけど、私の場合は全く逆でアンプやプレイヤーも後からで最後にスピーカーとなったのでした。やはり私の場合機械よりまず音楽を聴きたいという事が念頭に有ったような気がします。今でもその思いは変わりません。