久し振りに風も吹いて時折雪も舞う寒い一日だった。時計のバンドが壊れたのでヨーさんのお店で直して貰い、帰って来て一息ついた。その後はパソコンでネットの「お気に入り」に入れていたサイトなどを見て回ったが、だいぶ無くなっているホームページも有った。熟々継続するのは大変だなと思った。
さて検索して見つけたニューオリンズ・ジャズのサイトで昔の映像を見ながらその当時の演奏を聞いていたらなにかホッとする物を感じた。如何にも泥臭くトラッドジャズと呼ばれる分野のジャズだが、それだけに変にメロディーをこねくり回したりしないで、ストレートに歌い上げる演奏に好感が持てた。
こんな古いジャズを好んで聴くのは今では亡くなったＮ君と私くらいな者だろう。今のモダンジャズを聴いている者からしたらこんなアドリブの少ないちんどん屋みたいな演奏の何処がいいんだと言われるかも知れない。しかし彼らの真摯に信仰している神への熱い思いが伝わってくるではないか。それは彼らの生活に根ざした物だ。常に神への感謝を忘れず生きてきた当時の人達の気持ちが演奏に乗り移っている。
いくらこちらの演奏者がどんなに上手く彼らの演奏を模倣しようとてその彼らの精神性は表現出来ない。それだけに彼らの演奏を聞くと心が癒やされホッとするのだ。私も好きなだけにこのブログで彼らの演奏を度々取り上げているが共鳴してくれた人がどれほどいただろうか。それほど今では聴く人が少なくなっているジャズの分野で有る。
いまやジャズはクラシックと並んで芸術の分野にまで昇り詰めたが、私は何故かこのトラッドジャズを捨てる事が出来ないので有る。そういう訳で我が家のレコード棚には少なからぬ彼らのアルバムが有る。さあ、今夜も寒そうだ。彼らの演奏を聞いて心の中から暖まりますか。
ジョージ・ルイスと彼のラグタイム・バンド
