すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

ジャズとクラシックの録音の差

 ミーさんやウィッチ・ハウンドさんさんからジャズはやはりレコードで聞く方が音がいいねと言われる。確かにそれは私も身をもって体験している。つまり同じ音源の物をCDとレコードで聞き比べた場合圧倒的にレコードに軍配が上がる。無論新しく録音した物などは違うが。嘗て録音された物は明らかな差がある。だから私は正直CDは余り関心が無いのだ。

 

 ところがクラシックの場合、必ずしもアナログの方が良いとは言い切れないのだ。と言うのもクラシックのレコードにはかなり音の悪い物が有って、比べてみるとどうもCDの方が良い場合が多いとミーさんなんかは仰るのだ。う~む、それは確かに私も感じている。何故そうなるかというと多分クラシックは録音が難しいのだと思う。

 

 つまりピアニシモからフォルテシモの格段に広いダイナミックレンジをマイクでちょうどいいように拾いきれないからではないかと思う。これがジャズのように演奏人数の少ない器楽曲辺りならジャズのようにオンマイクで録ってかなりリアリティーに富む音に出来るのだが、相手がオーケストラとなると中々難しい。

 

 まあ、それでも過去に良い録音だった物は結構有るので出来ないわけでは無いのだが、この辺は録音技師の腕に関わってくる問題だろう。アナログレコードでもかなり高得点の付けられる録音の良い盤は有るが、平均して録音の良いのはCDの様な気がする。但しこれは飽くまでも私の感想です。また私は音だけで判断してはいません。音楽を聴かせてくれるのはレコードのように思えるからです。と言うのもCDは確かに音は綺麗で分離も良くノイズも聞こえないから、クラシックを聴く人にとってはとても有り難いことなのです。

 

 けれど私は力感や厚み、抑揚と言った所を上手く出せていないので、そこらへんで面白くないのです。まあ、どちらを採るかは好みの問題となりましょう。ただ一般的にはクラシックはCD派が多いんじゃ無いかと思われます。

 

 先に申し上げたようにクラシックのオーケストラ録音はかなり難しいのです。だからどうしても録音の良い物が少なくなってくるのですが、まあこれは録音エンジニアにひと頑張りして貰いましょう。と言うわけでジャズの方が演奏者が少ない場合が多いから各楽器をオンマイクで録ることが出来、かなり録音的には有利です。だからクラシックファンの方がジャズのレコードを聞くと皆一様に音がいいねと仰るのです。

 

 そしてオーディオの好きな方ほど案外そこからジャズの盤も集めたりするようになります。まあ、確かにジャズレコードの音はオーディオマニアの耳を引きつける音を出しますわな。(笑) だからジャズファンの方は余りクラシックを聴かないけれど、クラシックファンの方は結構ジャズを聴きます。だから耳の肥えた方が多いのです。そうして我が家の音を聞いては、ああだ、こうだと言いたがるのです。困ったもんだ。(笑)

 

 まあ、いずれにしてもどちらも録音の良い事に越したことは有りません。最近はどうも名録音技師と呼ばれる方がいなくなってしまったような感があります。ジャズで言えばロイ・デュナンや、ルディ・バンゲルダーの様な方の出現を望みます。