すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

音か演奏か?

 貴方はレコード、もしくはCDでいい演奏を聞いた時といい音を聴いた時とどちらが感動するだろうか。無論両方良ければ文句なしだが、中々そう言う録音は滅多に有るもんじゃない。そこで敢えてどちらを選ぶかと言うことになるが、私の場合断じて演奏で有る。

 

 音の良い物は体感的には満足するかも知れないが、どうも堪能したという気分になれないのである。例えば私は古いジャズが好きで、YouTubeで探しては楽しんでいるが、決して録音は良くない。しかし映像と演奏で充分満足できる。寧ろ今の演奏より感動が深いのは何故なのか。

 

 それは演奏が人真似でないし、彼等自身が楽しんで演奏しているから、こちらに伝わってくる物が有るからだ。そう言った演奏や歌は例え録音が悪くても何度でも我が家のターンテーブルに乗っている。

 

 まあ、HIFI指向の方はとてもじゃないがこんな録音のレコードは敬遠するだろう。モノラル録音だし、ノイズや歪みだらけだからだ。それでも私を熱くしてくれるものがその演奏の中に有れば、私は熱心にそれらを聴くだろう。最近の録音の物は演奏はスマートかもしれないが、どうも一向にこちらのハートが熱くならない。

 

 好みの違いと言われればそれまでだが、やはりジャズは熱く有りたい物だ。でもジャズはモダン・ジャズでなければジャズでないと思っている人も少なくない。まあ、私なんぞさしずめ化石ジャズを楽しんでいると言われてもしょうがないでしょうな。(笑)

 

 閑話休題。それでもオーディオファンの端くれ。そりゃあ音が良ければオオーッってなりますが、先ほども申したようにこう言う音が良いだけのレコードはうちの場合すぐにターンテーブルに乗らなくなるのです。(笑)

 

 でも私とは反対に幾ら演奏が良くたって雑音に埋もれているようなレコードはまっぴらだという方も多いでしょう。仰る様にそのようなレコードも確かに有って、流石の私もそれはほとんど掛けません。しかしCDで復刻された時はかなり改善されましたので、以来結構聴いています。こう言うCDは有り難いですな。

 

 まあ、録音、演奏の順番か、演奏、録音の順番か、人それぞれで有っていいと思います。ただそのどちらを選ぶかでオーディオの鳴らし方も随分変わってくるような気がします。さて貴方は如何でしょうか。