すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

若かりし頃聞いていた歌

 何処で捻ったものか、また左腰が痛くなり、終日ゴロゴロしていた。まあ、またそのうち何かの拍子に直るだろうと高を括っている。(笑) 雨も中々止まなかったのでお昼寝をしたり、音楽を聴いたり、相撲の千秋楽を見たりして過ごした。

 

 さて昔今は亡き兄が労音のカンパテープとして私に聞かせてくれたテープが手元にある。これは多分1966年当時の録音だと思うが、岡林信康高田渡労音回りをしていた時のテープである。無論当時はまだカセットテープが出る前だったと思うから当然オープンテープである。ダビングしたカセットテープはとっくに紛失しているのにオリジナル・テープはちゃんと残っているのが良かった。

 

 ただいちいちオープンデッキに掛けるのは面倒なので同じように当時の彼らの曲をネットで探し、ダウンロードしてMDに録音していた。今日は偶々それが見つかったので掛けてみた。懐かしい。記憶は一気に中学3年生~高校1年生の時に戻る。当時フォークゲリラなどと称され、高石友也等と共に盛んに世間に取り上げられ、その後のフォークブームの一因となった。

 

 あの頃はベトナム戦争真っ只中でアメリカでも盛んにPPMジョーン・バエズ反戦歌ブームが起きていた時だ。私も兄の影響を受け、良く聴いていたものだ。あの頃は今よりずっと時代の熱という物が有ったような気がする。今から考えればみんな良くこんな歌を面白がって聞いていた気がするが、彼らの歌はある意味悪政に対する一服の清涼剤みたいなものだったのである。

 

 それはともかく「くそくらえ節」「ガイコツの歌」「自衛隊に入ろう」なんてかなり危ない?曲で思想的偏向性がありとして特にくそくらえ節などはレコード倫理規定委員会から発売禁止を言い渡された曲である。でも今や堂々とネット上に流布している。してみると倫理規定なんと言うものは時代に応じて変わるものなのですな。(笑)

 

 まあ、本当に彼らが注目されだしてきたのは私が高校1年の時だが、私はカンパテープのお陰でもう中学生の時から知っていたのである。どんなもんだい。(威張るほどのことか?)あれから時代は移り、高石友也はフォークシンガーと言うよりマラソンの方で有名になってしまったし、高田渡は独特の個性で面白かったのだがもう他界してしまっている。岡林はもう毒気はすっかり抜けて純粋に音楽を楽しんでいるようだ。

 

 私の反骨精神はあの頃に培われたものかもしれない。今となっては青臭かった自分が只懐かしいだけだが、ある意味未来が有ったあの頃の自分が羨ましい。

 


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