この夏はというかこの夏もと言うべきかは分からないが、山での事故が相次いでいる。百名山や百低山などの紹介で登山者が増えた事にも原因があろうが、体力を過信しての事故も後を絶たない。
私も4年前の鹿島槍ヶ岳登山や昨年の立山登山で嫌と言うほど体力の低下を思い知らされたが、嘗てシャンシャンと登った人ほど己の体力を過信してしまうのではないか。それと以外とこんな所で滑落するのかと言うような場所で滑落することがあるのだ。油断と言うほかないが、それくらい山には随所に危険が孕んでいる。私自身、深い霧に包まれ、方向を見失いそうになったり、雪渓を踏み抜いて危うく滑落しそうになったこともある。細心の注意で登るべきであろう。
幸い私はこれまでに事故に遭うことなく昨年でお山は引退したが、何度も危ない目に遭ったことはあるが、単に運が良かっただけのことかも知れない。低山といえども油断は禁物である。山岳事故は己の責任が大部分だが、事故を起こせば救助する人にも危険が及ぶし、迷惑も掛かる。どうかその事を忘れずに登って欲しいものだ。
